ふがいない僕は空を見た [DVD]

監督 : タナダユキ 
出演 : 永山絢斗  田畑智子  窪田正孝  小篠恵奈  田中美晴  三浦貴大  銀粉蝶  原田美枝子 
  • TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D)
3.64
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感想 : 60
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988101169405

感想・レビュー・書評

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  • 観る前と観た後でかなり印象の覆る作品。観るまでは「高校生とのコスプレ情事に耽る主婦」というアングルばかり目立って、ややイロモノ的に捉えていたが、意外な程感情を揺さぶり、考えさせる物語だった。演出的にも、視点と時系列をずらしながら、同じ出来事を繰り返し観せる手法が面白い。登場人物が全て出口のない悩みを抱え、どうにか一筋の希望を見出して、それでも生きていく姿が印象的。

  • 『俺たち男は何故、チンポ付いて生まれてきやがったの?それは罪なの?』
    『女は子を生まなければ生きている意味が無いの?』

    面倒くさいけど誰もが避ける事ができない『生』と『性』に関する映画。
    しんどい…けど目を離せない力作!

    【2013年私的映画ランキング第4位】

  • 「百万円と苦虫女」のタナダユキ監督作品。

    不妊、不倫、腐女子、不登校。
    視聴者にはかなり重いテーマをつきつけられます。
    田畑智子のセックスシーンを見る目的だけだとかなり面食らってしまうであろう。
    レビューでは書ききれる自信がない、こういう映画はどうせまたレンタルしてしまうのだ。(もしくは購入)

    2012年の邦画作品では「桐島」に並ぶ傑作。
    どうやら自分は高校生が思い悩む映画が好きなようである。

    ぜこんな重厚な映画になってしまったかというと、
    サブストーリーとして、動く、窪田正孝演じる、団地の高校生役の話がちゃんと成り立っているからなのである。
    団地友達の女子高生と朝の誰もいないグランドで「コピー用紙」をばらまきながら、戯れるシーンは神々しい。

    で、メインの話。
    主演の田畑智子が高校生の永山絢斗と、コスプレをしながらと情事にふけるのは、避けられない理由もある。
    不妊治療を受けているのである。
    姑から「そんな体だとわかっていたら、息子と結婚させなかったのに」という、嫁に対していうのである。
    はっきりいって、これは食事や家事などを指摘されるとは、別次元の痛みになるだろう。画面から目を避けたくなる。
    息子も息子で「僕たちの遺伝子を持った人間を産んでも仕方ない」という。息子がいちばんこの映画の中で、ふがいないわ。
    姑に嫁の不倫動画を見せられても、泣きながら「離婚するなら動画をばらまく」と
    脅している時点で、夫婦と思っていない。
    このテーマについては、自分の状況と重なるので敢えて意見は避けておこう。

    一応、書き添えておくと田畑智子のフルヌードセックスシーンは数回あり、しかもとても生々しいアングルあり(横からではなく、天井からのアングル!!)
    有名な女優さんがここまでするとは。
    よく「売れるために脱いで、作品は二の次」というのはありますが、
    数年たって、彼女のキャリアから「あのとき、
    あの演技をしてよかった」と心から思えるようなのが、まさにこの作品になったのではないでしょうか。

    最近、邦画をみてて、思うのが、セックスシーンが多い。(のを選んでるだけか・・・?)
    今や、テレビやCMはほとんど、バストアップの映像がない時代。
    幼児の裸も許されない。
    その反動が映画界にきているのか。
    生きること、産まれることに直結する行為であり、多くの人間が最も興味を抱いていることなのに・・・


    生きててね。あんたも命のひとつなんだから。生きて、そこにいて。

  • 最初はただのHな作品かと思った。
    盗撮されてても、また??
    自分が離婚したいため??
    彼の友達までがビラ配ったりしてるし・・・。
    多分、ひがみからくるもの??
    でも、永山絢斗は可愛かった。

  • とにかく長いです。私にこの作品の良さが分からないのかもしれないのですが、退屈です。主題が何か私には分かりませんでした。

  • 誰かが報われるようなハッピーエンドではないけど、どこか胸にくる良い映画だった。なんといっても田畑智子の濡れ場に興奮。

  • ここ数ヶ月見た中で一番良かった。
    田畑智子がエロいことしているからという不純な動機で借りたのを申し訳なく思う。

    群像劇。出てくる登場人物が殆ど全て何かに苦しんでるが、それが現実にどれもあり得るから真に迫る。

    時系列を少し前後にずらして、同じシーンを繰り返すやり方が素晴らしい。再び台詞を言ったとき、裏にある悲痛が分かる。一種の謎解きのような。

    ただ、前半官能的なシーンが多いので、リビングでの視聴は推奨できない。

  • 話題になっていたので興味本位で鑑賞。
    凄く良かった・・・
    みんな一生懸命で、苦しくて、切なくて。
    久しぶりに良い作品を観ました。

  • 小説を読んでからみたのだけれど
    小説でいいような気がしました。

    具現化しなくっていいような・・・?

  • 小説で描かれていた斎藤くんのイメージが壊されずに映画でも生き生きしていてよかった。「俺たちは自分の人生を本当に自分で選んだか?」というメッセージが刺さる。そうじゃない、だけどみんなそれぞれのその人生を生きていこうとしている。所々映される空の画がどれもきれい。

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著者プロフィール

1975年、福岡県生まれ。2001年、初監督作品『モル』で第23回PFFアワードグランプリ及びブリリアント賞、08年『百万円と苦虫女』で第49回日本映画監督協会新人賞を受賞。監督作に『タカダワタル的』『ふがいない僕は空を見た』『お父さんと伊藤さん』『ロマンス』など。著書に『小説 さくらん』『百万円と苦虫女』『復讐』などがある。

「2019年 『ロマンスドール』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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