本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (148ページ)
感想・レビュー・書評
-
「アメリカのデモクラシー」は、よくわからずに挫折してしまったが、この本を通して、トクヴィルの思想の「見通し」を得ることが出来た(と思う)。
はじめににある、「カールマルクスが階級闘争を軸に歴史の展開を読み解き、マックスウェーバーが「合理化」という概念を用いて近代という時代を説明したように、トクヴィルは「デモクラシー」によって、歴史の変化を意味づけ、近代社会の特質を描き出している。」「その際、トクヴィルは「デモクラシー」の中心に「諸条件の平等」を見いだした。」という、「グランドセオリー」的な捉え方はありがたいと。
民主主義の欠点ばかり目につくが、歴史の必然として、目を背けるのではなく、どうすれば民主主義そのものの中で、よりよいかたちにするには、どうそればよいかという考え方にも刺激を受ける。
ネット衆愚社会をどう乗り越えるか。今こそ、また、グランドセオリーが求められる。
詳細をみるコメント0件をすべて表示
全1件中 1 - 1件を表示