- Amazon.co.jp ・電子書籍 (91ページ)
感想・レビュー・書評
-
叶わない恋をして、胸が押しつぶされそうな思いをして人は大人になっていく。
胸が痛くなるのは心がくっついたから。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
読みやすくて世界に入りやすい、
「なんかさくっと小説が読みたい!」って思う人におすすめ。
磯貝くんの気持ちはあまり共感できなかったが、
最後の「ストレスや寂しさは埋めるものでは無い。抱えてお供にする。」という決意はカッコよかったよ。 -
とんでもねえタイトルだけど、中身は純粋で切なげで良い。
私はお前らのセックスを笑わないとも。
ユリちゃんちょっとひどくね?って思わなくもないけど……主人公の男の子が歳の差を気にしてめちゃくちゃ焦ってたのが可愛かった。ユリちゃんが美魔女とかでなく、冴えないお茶目な女性なのが良い。そういう女性のほうがかえって謎めいていて、どうやって気持ちをとどめたらいいのか分からない……気がした。
最後の方、タイトルの意味がわかったらなんだか腑に落ちたというか、ああそういうことなのか……と気持ちよく理解できた。本当に必死の恋だったから、笑わないでほしいのか。わかったよ。
「会えなければ終わるなんて、そんなことはないだろう」
ユリちゃんのこれからはわからないけど、彼女と過ごした時間は主人公の中に残っているんだよな。全部なくなったわけじゃないし、彼の中では終わったというのとは少し違うんだろうな。
そういう余韻がある非常にいいセリフ。
『虫歯と優しさ』もよかった。正直、個人的には表題作より好きかも。
なんだかほろ苦くて、絶望的な悲しさはないけど血がにじんじゃうような……大好き。
『人のセックスを笑うな』でもそうだったけど、人の心の微妙な機敏とか感情とかを書きとるのがうますぎる。言葉を尽くして語るのとは違うんだが……なんだか的確でぴったりと収まるような言葉遣いをしてくれる。こちらの負担にはならないのによく染み込む素敵な文章だ。
『人のセックスを笑うな』の子も、『虫歯と優しさ』の子もだけど、主人公たちがなんだか素敵ないいこなんだよな。
ふたりとも幸せになってくれるといいなあと思った。 -
行間が広くて文字も大きく、すごく読みやすいので軽く本を読みたいときにぴったりです。1日で読了出来ない人の方が少ないかと思います。男子学生と女性教師の不倫というか年の差恋愛というか、男子学生目線のストーリーです。終始ふわーっとした感じでストーリーが進むのですが、なんだかその様子がイメージできて、恋愛の色々な感情を想像できました。
-
映画も小説もどちらも良い。
今時期が似合う季節だ。
ユリちゃんの何考えているかわからなくて自由なところ魅力的。
出会ってよかったってさらりと言えちゃうの。 -
こういう気持ち、わかるわかる!とか、
私もそんなふうに思ってる、とか
全部の文章の手触りがぴったりと吸い付くような気分になる。
体をぴったりくっつけたから、心もぴったりくっついて、心の一部が持っていかれて、遠く離れた人につねられてるっていうところも好き。
こんなふうに思ってるから、こんな風に相手も思っていたらいいなって思う。
人の恋心を笑うな、ってことなんだと思った。 -
映画が良かったので、つい、本にも手が伸びた。
映画と本は別物だったけれど、それぞれがそれぞれにゆるくていいカンジ。
最後の一文にドキッ!
映画もこの一文で終わっていた。
余韻残す文章ですね。 -
小倉からの帰りの新幹線で読了。
-
空気感が素敵だった。
ユリは、自由奔放なんじゃなくて、
楽しかったなぁって思えるうちに終わらせたんじゃないかなあ。