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感想・レビュー・書評
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いわずと知れた名著。訳文が酷いとの書評が多いが、文体についていえば拡張高い英語を訳せばこんなものかな。
第一巻は第一次大戦後の後始末からドイツのベルギー・オランダ進行まで。再び隆盛し危険な挑発を繰り返すドイツに対して、だれもが平和への願いを共有しているのにもかかわらず、かたや融和政策をかたや強硬策を主張して論争が繰り広げられる。
ノルウェー失陥に続き低地国への電撃作戦開始という連合軍未曾有の危機に際して、臆することなく権力と責任を掌握したチャーチルの凄みが伝わる。また、その信条・行動姿勢は経営書よりはるかに組織運営の金言となる。
・正直は最善の政策なり
・情報源とその分析家(統計家)を独自に雇うことで、組織上流れてくる情報に振り回されず、正確で納得いく判断をくだすことができた
・容易な問題はひとりでに解決されることが多い。バランスが崩れ、物事の大きさの見当がつかなくなったときこそ、世を救う決断の機会が現われる。
・人間は固定観念の中で育てられるものであるから、異常な天才に指導されない限り、その固定観念を乗り越えることができない。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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