レ・ミゼラブル (上) (角川文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 映画とは全く違う、先に小説を読むべきだった。登場人物が俳優女優を想像してしまう
    一人一人の焦点とか、人物風景描写とか、綺麗に想像できる。ガブローシュがテナルディエ夫妻の息子なんて知らなかったし、マリウスの生い立ち、テナルディエ(ジョントレード)起こした事件、ジャベールとジャンバルジャン、コゼットとマリウスの面識があったことなど全く違って面白い

  • あらすじ
    パンを盗んだ罪で19年間もの間、囚人として苦しい生活を送ってきたジャン・ヴァルジャン。しかし、彼は司教の慈悲によって、自分の人生をやり直すチャンスを得ます。ジャン・ヴァルジャンは、偽名を使って町の名士となり、工場を経営して多くの人々を雇用し、貧しい人々に寄付をします。しかし、彼の過去を知るジャヴェールという警察官が、彼を追いかけてきます。ジャヴェールは、法と正義に厳格に従う人物で、ジャン・ヴァルジャンを逃がすつもりはありません。彼らは、繰り返し対峙し、互いに影響を与えながら、時代の激動の中で生きていきます。

    この本には、他にも多くの登場人物がいます。その一人、ファンティーヌという女性は、ジャン・ヴァルジャンが経営する工場で働いていましたが、娘のコゼットのために身を売ってしまいます。彼女は、死の床でジャン・ヴァルジャンにコゼットの面倒を見てほしいと頼みます。ジャン・ヴァルジャンは、ファンティーヌの願いを聞き入れ、コゼットを養女に迎え入れるのでした。

    本書のテーマとおすすめポイント
    この本のテーマは、人間の尊厳と赦しです。ジャン・ヴァルジャンは、社会から見捨てられた人間でしたが、司教の赦しによって、自分の人生を変えることができました。彼は、自分が受けた恩を他人にも施し、多くの人々の命や心を救いました。しかし、彼は自分の過去を隠し続けなければならず、常にジャヴェールの追跡に怯えていました。ジャヴェールは、法と正義に忠実な人間でしたが、それが彼の唯一の信条でした。ジャヴェールは、ジャン・ヴァルジャンを憎み、捕まえることに執着しましたが、彼もまた、ジャン・ヴァルジャンの赦しによって、自分の信念に揺らぎを感じるようになりました。彼らは、互いに敵でありながら、互いに尊敬し、影響し合いました。私にとって、そんな彼らの関係が、この本の最も印象的な部分です。

    この本のおすすめポイントは、登場人物たちの感情や思想が、詳細に描かれていることです。ユゴーは、登場人物たちの背景や動機、心理を丁寧に説明しています。その上で、登場人物たちの喜びや悲しみ、怒りや恐れ、愛や憎しみなど、人間の様々な感情を、美しい言葉で表現するのです。

    自分の感想と感動したこと
    私は、この本を読んで、ジャン・ヴァルジャンの人生に深く共感しました。彼は、苦難に耐えながら、自分の良心に従って生き、自分の幸せを犠牲にして他人の幸せを願いました。特に、自分の娘として大切に育てたがコゼットに対して、ジャン・ヴァルジャンが示した父親としての愛情に、人間の尊厳を感じました。

    総評
    この本は、私にとって、人間の愛と希望の力を感じさせてくれる、永遠の名作です。本書をおすすめしたいのは、人間の心に興味がある人です。登場人物たちの心の動きを細かく描いており、人間の善と悪、正義と不正、愛と憎しみなど、対立する概念についても考えさせてくれます。

  • ジャン・バルジャンは、
    何があっても腐るな!
    ということを教えてくれた。

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著者プロフィール

1802年-1885年。フランス・ロマン主義を代表する詩人・小説家・戯曲家。10代の若さで詩人として国王ルイ18世に認められるなど、早くから頭角をあらわす。すぐに戯曲や小説を発表するようになり、1831年に『ノートル=ダム・ド・パリ』、1862年にフランス文学界の頂点といわれる『レ・ミゼラブル』を発表して、不動の名声を獲得。政界にも進出したが、激動の時代により亡命生活も経験している。

「2022年 『ノートル=ダム・ド・パリ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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