宇宙島へ行く少年 [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 宇宙への期待や不安、そこでの出来事を追体験させてくれるような物語だった。映画撮影の辺りとか好きだなあ。

  • 航空クイズに優勝したロイ少年は、無料で地球のどこかへ旅行ができる、ということで宇宙ステーションへの旅行へと向かう。そこでロイ少年が体験する宇宙空間での生活と成長がいきいきと描かれる。無重力での様子とか、司令官の水星探検話とか臨場感あふれる描写。ロイより少し年上の宇宙ステーション練習生10人を登場させ親しみやすくしている。ロイは12,3歳くらいか。ロイ少年を通しクラークの思想を伝えている。最後はロイに将来、ステーションではなく火星への旅立ちを決心させ、「外界に向かう」というクラークの基本思想で締めくくっている。

    設定としてロイに知恵をつけてくれる弁護士のジム叔父さんは、火星へ二度か三度、金星へ一度、月へは数えきれないほど旅行している、ということになっている。

    20世紀末に農業は海に移っている、宇宙病院で無重力を利用して病気の治療、宇宙衛星を使ってのTV中継(今では当たり前だが書かれた当時は最新)、火星で育ち地球を知らない若者が地球の大学に向かう、火星人など他の作品で描かれる事柄も描かれている。


    訳者あとがきで、この本は過去に3回訳されていて、最初は1955年12月・石泉社(銀河書房)の「少年少女科学小説選集」(宇宙島へ行く)、1960年6月:講談社、福島正実訳、安野光雅画、1969年:集英社(宇宙の群島)

    ©1954(本の記載)※ウィキペディアだと1952発表
    1961.9.15発行 図書館

  • 航空会社主催のクイズ大会で優勝した少年が、規約の抜け道を通って宇宙ステーションに行けることとなった。物語は、少年が宇宙での経験を描写するもの。無重力の表現など、今となっては誰でも映像で見られるが、それでも文章でその画を臨場感ありありで見せる表現力が素晴らしい。冒険活劇ではないので、穏やかに話は進むが、自分が宇宙ステーションでの無重力状態に浸れるほどの没入感を味わえる。

  • 宇宙島へ行く少年 時代を感じさせられるが、原書が出版されたのが1954年だと思うとクラークのすごさを今一度感じさせられる。

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