劇場アニメーション 『言の葉の庭』 (サウンドトラックCD付) [Blu-ray]

監督 : 新海誠 
出演 : 入野自由  花澤香菜 
  • 東宝
4.01
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感想 : 82
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988104076694

感想・レビュー・書評

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  • 以前までの新海誠作品が表現していた光や空の映像の素晴らしさに増して、今回は雨の日の表現力が美しい。

    雨でぬれた路面、池の水面にはねる水、雨で揺らされる木々の枝、葉から流れる水滴。
    今は梅雨時期ではないがまるで梅雨時期の生温い匂いがよみがえるように、雨に濡れた新宿が映し出される。

    雨という門によってせわしない外部と遮断された新宿御苑のベンチで描かれる二人の儚くも濃密な時間が瑞々しくて羨ましかった。


    実写映画で例えるならば岩井俊二監督の世界観かな。

    今回の舞台は新宿のみだったので新海誠の描く美しい自然の映像が観ることができなくて残念だったこと以外は今までの作品の中で一番、登場人物の関係には照れくさくなるような極度な初々しさも無く、現実味を帯びていたので観光移入でき、脚本、映像ともに満足でした。

    言葉数少なく詩や短歌のごとく交わされる心の表現が叙情的。
    ファンのわがままではありますが新海さんにはやっぱりこういう世界観で進んでほしい。

    私は雨の日が嫌いだったけどこの映画を見て雨が作り出す自分だけの空間を探しにいきたくなりました。

  • ”27歳の私は、15歳の頃の私より、少しも賢くない。”

    私も、歩く練習をしないといけないな。

  • やっと見ました。
    ほしのこえほどの衝撃はなかったけれど、やはり新海誠監督の描く世界は切なくなるほど美しい。
    それはもう、自分が本当に同じ世界に生きているのかわからなくなるほどです。
    悲しい恋の物語的なことを謳っていたので、心の準備をしていたのですが、すがすがしい気持ちになるラストが待っていてくれました。

    旅行のたび、何気なく通過していた新宿が好きになりそうです。

  • 新海監督作品のなかで一番好きです。

    相変わらずの背景描写が卓越していますが音楽もストーリーも上映時間もすごく綺麗にまとまっていると思いました。
    ...秦基博ファンなのでちょっと身びいき入っているかもですがw
    (EDは名曲「言の葉」だとばかり思っていましたが「Rain」だったのはちょっと残念です)

    ただこの人によっては平坦とも思えるだろう作品は好き嫌いがあるだろうなぁとは思います。

    ちょっと気になったのは.....最後の「靴」はあそこに置いてきてしまったのですかね?

    .....それとも思い出の場所で手紙を読みながら靴をお披露目することで「いつか会いに行く」という決心をしたかったのか?

    ....どうなんでしょ?

  • 映像が美しい。
    ストーリーよりも新宿御苑や電車から見える風景に目を奪われる。

    ユキノの足を測るシーン、なんかセクシーだなと思った。
    セクシーって言葉で表すのも違うような気もするんだけれど…。

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  • すごくよかったです。
    いつものことですが、とにかく絵が綺麗。雨の表現が美しい。
    ただ内容が現代人のお話でした。若い人しか共感出来ないのでは?と心配になった。もっと普遍的なものにまで届いてほしかった。
    絶対にものすごく切ない話だと思っていたので、最後前向きな形で終わってよかった。

  • のほほーん。短め。リアリティ。

  • 雨の描写が素晴らしかった。思春期の少年と,大人だけれど大人になりきれない27歳女性の出会いという,誰得という内容。しかしいずれの立場にも共感してしまう27歳のわたしがいたのでした。

  • 言の葉の庭、二回目鑑賞。

    本当に素晴らしいアニメーション映画。子供くさいことを嫌悪し、一刻も早く自立した大人になりたい15歳の少年と、社会的には大人にだけど迷子になってしまっている27歳の女性。不安定な二人がたまたま出会った新宿御苑で心を通わせて、次第に互いが歩く支えになっていく。年齢的に恋愛関係にはなれないのかもしれないけれど、自分にとっての相手の存在の大きさ、社会的な空間からある種隔離された場所で過ごした時間、交流は紛れもない事実としてあって、お互いの確かな糧になっていた、それを最後に、二人が、それぞれが屈折しながらも思い切り、破裂するようにぶつけ合って、見ていて心が震えた。

    迷うってこと、不安定な時期があることは、悪いことじゃないよね。どんな形であれ僕らは年をとって大人になっていくわけで、その途上は決して平坦でなくても、多少滑稽でも、自分なりのやり方でしか歩いて行けない。

    この作品はそんな、ひとの堪らない愛おしさを感じた作品でした◎

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著者プロフィール

1973年生まれ、長野県出身。
2002年、ほとんど個人で制作した短編作品『ほしのこえ』でデビュー。
2016年『君の名は。』、2019年『天気の子』、2022年『すずめの戸締まり』公開、監督として国内外で高い評価と支持を受けている。

「2023年 『すずめの戸締まり(1)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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