愛の妖精 (中公文庫) [Kindle]

  • 中央公論新社
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感想・レビュー・書評

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  • シルヴィネ..(´;ω;`)

    まずジョルジュ・サンドの作風と文体について。
    フランス文学の本に、サンドはすらすら~っと言葉を紡ぐことが出来る人で、あっという間に文章を書いてしまうからミュッセが焦っていた的なことが書いてあったけど、いや本当に読みやすい。し、漫画みたいに頭の中に風景が浮かんできて、途中キュンとするシーンで思わず「少女漫画みたいー!」と思った。

    話のなかでは、双子の弟のランドリと少女ファデットの恋愛模様が中心に描かれているけど、私はどうしても兄のシルヴィネのことが心に残ってしまった。「フランス文学の愛」のテーマのレポートでシルヴィネの愛について書こうと思ったので、ずーっと一週間ぐらいシルヴィネのこと考えてた。同性の兄弟に恋する(恋か愛かはまた別問題だけど)シルヴィネはどうやったら幸せになるんだろう..?と。

    そのレポートの中で、シルヴィネは相手に変わらない関係性を求めていて、なおかつ自分自身を認められていないから、「自身を受け入れられない人間が外の世界に足を踏み入れようとするのは難しい」みたいなことを書いて自分にブーメラン刺さった..。自分と近いからシルヴィネにシンパシー感じたんかな。

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