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感想・レビュー・書評
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これは酒が飲みたくなる作品だ。
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「吉田類+地名」の検索で良い酒場が見つかることで有名な(?)、あの吉田類さんによる酒場「歳時記」です。
「歳時記」って、読み出すまで知らなかったのですが「俳句の季題を分類して、解説を加え、例句を載せた書物。」なんですね。最初は、やたら俳句が多いなぁと思ってましたが、タイトルからして俳句モノだったとは。全く俳句に興味がなかったのでちょっとばかりお邪魔します感を抱きながら読了しました。
文体としては、例えば久住さんの著書ほど読者サイドに寄せてきてはいないのですが、まぁそんなに苦労せず(当たり前か)読める感じでした。酒場放浪記の収録時の記述もあり、裏話(やっぱり全部が全部良い店じゃあないのか…)もなかなか面白く読めました。
でも、できればちょっと飲んで酔っぱらって読むくらいが、この本としては良いんじゃないかなと感じました(笑 酒場に行きたくなる一冊です。 -
酒場を巡りながら俳句を詠むという粋な企画の一冊。私は俳句も川柳も詠まないので掲載された多数の句の良し悪しはわからないが、その情感はなんとなく伝わってきた。割りと自由な作風だと思う。
半分程度は様々な酒場の紹介、残り半分は著者の酒遍歴のエッセイとなっている。取り上げられている酒場の多くは下町情緒あふれる大衆居酒屋であり、私が好むショットバーとは雰囲気が違う。しかし繰り広げられるドラマは多分同じだろう。しょせん呑兵衛のすることだ。
巻末の略歴によると著者は元々仏教美獣に傾倒する画家からイラストレーターとなったが、酒場を巡りつつ俳句を詠む酒場詩人として執筆活動に入ったとのこと。私とは全く異なる芸術畑の人だが、酔人としては共感を覚えた。いつかはこういう嗜みも身につけられると良いのだが。 -
kindle、¥249.
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BS-TBSの酒場放浪記でおなじみの吉田類さん。元々は画家だったのか。そして、俳句も本格的。番組の俳句も本人の作品だったんだね。