終末のフール (集英社文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 伊坂幸太郎の本は少し不思議で好き。終末のフールは読んでなかった気がしたので購入して読んでみた。
    話は8つの話に分かれておりそれぞれが独立しているようで少し関連している。
    もし数年後に世界が終わるとわかっていたら?という前提のもとのお話。
    色々な人の話が出てくるが印象に残ったのは、親に先立たれた田口と家庭教師小松崎の話。
    特にざっくばらんな小松崎の話ぶりが人間味があっておもしろい。
    また、先がわかっていたら生き方が変わるのか?と平然としているボクサーも考えがあるようでおもしろい

  • はじめての伊坂幸太郎だったので楽しみに開いたのだが、正直期待外れだった。世界観や地の文は軽く、キャラクターも薄っぺらくアイコン的で、あんまり感情移入できなかった。こじつけた感や比喩が全然しっくりこないのももやもやして気持ち悪い。重いテーマをポップに表現するにしてもリアリティレベルがあまりに低く、キャラクターや会話があまりに不自然で終始気になってしまった。まあその分軽いので飽きつつも読みきることはできたが…。重めのものを読みたくてあらすじからこれを選んだので、それでがっくりきてしまったのもあるかもしれない。他にも伊坂を買い込んでしまったのでまた挑戦してみるつもりだが、自分に向いてるものがあれば良いな。

著者プロフィール

1971年千葉県生まれ。東北大学法学部卒業。2000年『オーデュボンの祈り』で、「新潮ミステリー倶楽部賞」を受賞し、デビューする。04年『アヒルと鴨のコインロッカー』で、「吉川英治文学新人賞」、短編『死神の精度』で、「日本推理作家協会賞」短編部門を受賞。08年『ゴールデンスランバー』で、「本屋大賞」「山本周五郎賞」のW受賞を果たす。その他著書に、『グラスホッパー』『マリアビートル』『AX アックス』『重力ピエロ』『フーガはユーガ』『クジラアタマの王様』『逆ソクラテス』『ペッパーズ・ゴースト』『777 トリプルセブン』等がある。

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