顧客を知るためのデータマネジメントプラットフォーム DMP入門 (NextPublishing) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • よく聞くDMPについて、「顧客ごとにバナージ出し分けたりできるんでしょ?」くらいの知識しかなかったので、概要を知るために読んでみた。
    7章の活用事例と対談がおもしろかった。

    ●今までの広告は『ドラえもん』の「ジャイアンリサイタル」のようなもの
    ●私は企業に対していつも「O(オー)から始めろ」とコンサルティングしています。オウンドメディアもしくはアーンドメディアからコミュニケーションコンテンツを考えたほうがいいということです。つまり、「O(Owned Media)⇒E(Earned Media)⇒P(Paid Media)」の順番で発想し、つくる。

  • マーケティング入門 二冊目。なんかデータ集めて、クラスタ分析すれば、ターゲティングできてみんなハッピーとしか語っていない 3章、4章は、IT リテラシーのない経営者はこういう本読んでダマされたちゃうんだろうなーと思いながら読んでいたが、後半も含めた総合評価はそれほど酷くなく、まあ普通。

    マーケットロイド本の常で、わけの判らない3文字略語が飛びかうので、せめて最初に登場したときに何の略語かを説明するとか、索引を付けるとか、もう少し読者に親切な作りにしてくれてもいいと思う。

  • 概念的な位置づけが理解しにくい領域だと感じてたんだけど、丸わかりした。DMPってなんですか?と聞かれたら、この本読んで。と答えようと思う。

  • 近年のビッグデータのブームの高まりから、アドテク業界から端を発したデータマネジメントプラットフォーム(DMP)についてをまとめた書籍。
    満を持して出版された感がある。

    トリプルメディアマーケティングの横山さんが監修をし、スケールアウトの菅原さん、プレインパッドの草野さんが著者に名を連ねる。

    本書の内容は狭義(アドテクにおける)DMPではなく、各企業のプラットフォームになりうるプライベートDMPについてのことが多く書かれている。
    過去の歴史を紐解いても、ストレージの性能向上によってDWHという概念が考えられたように、それに加えて、ソーシャルメディアの情報やペイドメディアの情報や効果測定データを一元管理してしまおうというのが主な考えである。

    内容については至極ごもっともであるが、これはあくまで箱モノなので、ソフトウェアの視点が大事であると思う。まだ事例がないので、本書でもそういった視点についてはほとんど触れられていないことは残念だが、データマイニングの文脈然りで、全体を統括するマネージャーとそれらからインサイトを抽出し企画するマーケターの存在は重要になるだろう。
    最終的に、マーケター側に負荷が少なくハンドリングできるような状態になれば、かなり躍進すると思うので、ぜひとも各企業のマーケターには横断的な情報統括プロジェクトを推進してもらいたいものだ。
    そして、さらにその先には分析力の有無が企業の競争力を左右するので、そのフェーズには色々と活躍できるよう、経験値を貯めておきたい。

    ■目次
    はじめに

    第1章 DMPとは何か
    1-1 データを駆使したデジタルマーケティング
    1-2 DMPの役割と機能

    第2章 DMPの代表的なプレイヤー
    2-1 日本のDMP事業者
    2-2 マーケティングテクノロジーのランドスケープ

    第3章 DMP活用の視点
    3-1 広告から見たDMPの活用
    3-2 メディア側から見たDMP活用
    3-3 広告主から見たDMP活用

    第4章 広告主のデータ活用ステップ
    4-1 広告主のDMP活用ステップ
    4-2 プライベートDMPとプライベートDSP

    第5章 プライベートDMPに向けた企業の課題
    5-1 ビッグデータの現実
    5-2 分析におけるサイクル
    5-3 分析機能の確立
    5-4 プライベートDMP構築の意味

    第6章 DMP時代の組織と人材
    6-1 データドリブンなマーケティングのための組織改革
    6-2 DMP開発運用に必要な人材
    【補稿】DMPは会社が変わる「きっかけ」となる

    第7章 DMPの活用事例と業界展望
    ゴルフダイジェスト・オンラインの中澤伸也氏に聞く 「ユーザーの状態に応じた高度なリマーケティングをプライベートDMPで実現する」
    日本アドバタイザーズ協会 Web広告研究会 代表幹事 本間 充氏に聞く 「ブランド間で顧客データの交換を実現させるには社内体制の改革が鍵になる」
    対談 野内敦×横山隆治 「DMPで新たなオウンドメディア施策、マーケティング施策の道が開ける―データセントリックの時代が来た」

    付録 海外のDMP動向
    海外DMPの動向

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著者プロフィール

(株)デジタルインテリジェンス代表取締役
82年青山学院大学文学部英米文学科卒。同年(株)旭通信社入社。96年デジタルアドバタイジングコンソーシアム(株)を起案設立。同社代表取締役副社長に就任。01年同社を上場。インターネットの黎明期からネット広告の普及、理論化、体系化に取り組む。08年(株)ADKインタラクティブを設立。同社代表取締役社長に就任。10年デジタルコンサルティングパートナーズを主宰。11年デジタルインテリジェンス代表取締役に就任。『CMを科学する』(宣伝会議)、『新世代デジタルマーケティング』(インプレス)など著書多数。

「2017年 『デジタル変革マーケティング』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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