書物狩人 (講談社文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  •  99円セールで購入( ´ ▽ ` )ノ

     世に出れば国家・政治をも動かすほどの稀覯本を取り扱う書物狩人(そういった人たちが集まった秘密結社じみたものも存在するという作品設定になってる)ル・シャスールこと銀髪の貴公子・半井准教授の世界を股にかけた冒険談。

    ○JFK(おなじみの謎や陰謀がコンパクトにまとめられている)
    ○聖書外典(ラングドン教授ものっぽい)
    ○ナポレオンの蔵書(ヒ素入りの遺髪付き)
    ○四庫全書(←これ「高校世界史レベル」の常識だそうだけど、今まで全く聞いたことなかった......)
     ——の4作からなるオムニバス。
     奇書に関するうんちくは圧倒的ながら(本来大長編のオチにも使えるような凄ネタを惜しげもなくホイホイぶっ込んできてる)、筋立ては三流スパイものっぽく、キャラ造形はマンガチックでテンプレ。
     文章も(15年くらい前の作品と考えても)少々古臭いな(>_<)
     まあ、後になるにつれどんどんよくなってはいってる。

     スラスラ読めたしお勉強にもなったし、また安くなったら(99円ならブックオフの投げ売りコーナーより安いもんなあ)続きも読むかも( ´ ▽ ` )ノ
    2023/02/09
    #3928

  • 世に出てしまえば歴史的政治的に多大な影響を及ぼしてしまう一冊の古書。
    依頼人に頼まれそんな稀覯本を入手する為に暗躍する主人公・書物狩人(ル・シャスール)。
    虚実織り交ぜつつ歴史の話や蘊蓄やらが書かれてますが、短篇集なので各話中弛みせず簡潔に纏まっていて読みやすかったです。
    主人公のル・シャスールの得体の知れ無さも、とても魅力的に描かれていて格好良い。
    全体的にはスパイ小説を読んでいるようなワクワク感がありました。

  • 依頼を受け、古今東西のあらゆる貴重な書物を、合法非合法とわず入手する 「書物狩人」 という架空の仕事人を描いた、連作短編集。4つの物語が1冊にまとめられているが、最後の章が最も楽しかったかな。
    ただ、壮大な設定の割には読み終えた後のスケール感は小さく、企画倒れの趣は避けられない。
    悪くはないが、どうにものめり込まなかったな。

  • レトリックの効いた表現が多く、アクション色が多い。しかしやはり実際の本を基にした話などとても面白い。

  • 仕事に対する美学を持っている主人公の姿勢はすごく魅了的!

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著者プロフィール

1961年、東京都生まれ。立教大学卒業後、ドイツに留学。帰国後、大学講師として教鞭をとるかたわら、1998年に『魔大陸の鷹』でデビュー。その面白さに、田中芳樹氏、荒俣宏氏らがお墨付きを与えた。近著に『氷海のウラヌス』『書物審問』『天皇の代理人(エージェント)』などがある。

「2013年 『書物奏鳴』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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