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- Amazon.co.jp ・電子書籍 (257ページ)
感想・レビュー・書評
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さびれたアパートに一人暮らしの老人の他殺体、部屋には3つの単語からなる意味不明のメッセージ、犯人を追う頑固な初老刑事、暴かれてゆく被害者の過去。ミステリーの典型的な設定だが、人々を落ち込ませるような気候、初老刑事の家族事情、被害者の過去と巻き込まれた人々の運命のやり切れなさが、高密度で描かれ、一気読みしてしまった。
ストーリーの面白さもさることながら、レイキャビクという舞台が、この小説に独特の味を加えている。アイスランドは、我々日本人にとっては遠い国で知識は少ない。訳者あとがきでアイスランドの概要と特殊性が説明されている。小説を読む前にあとがきを読んだ方が、小説の雰囲気が理解できるだろう。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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