本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (411ページ)
感想・レビュー・書評
-
伝説的「遅咲き」作家、隆慶一郎氏の衝撃的デビュー作「吉原御免状」の続編にして完結編。これら2冊が見事に前編・後編からなるひと続きの物語になっているのみならず、それら2冊のそれぞれが1冊の完結本としても別々に楽しめる。なんとも贅沢な読書の楽しみを与えてくれる本。その後者をしかと味わいながら再読完了。
とは云え、これはやはり前著「吉原御免状」をしっかり読み終えた後にこそ読んでもらいたい。主人公・誠一郎の武芸と精神の成長と苦悩。前編を遥かに上回る、想定外のスケールとバラエティに富むキャラクターたちの登場・活躍。
楽しいのは、読むうちにリアルな映像がアタマに浮かぶこと。読者はその映像を映画のように楽しむことが出来る。これが著者の稀有なる力量か。
でもこれはゼッタイに映画化は不可能(笑詳細をみるコメント0件をすべて表示
全1件中 1 - 1件を表示