- Amazon.co.jp ・電子書籍 (295ページ)
感想・レビュー・書評
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読み終わったけど9割理解できていない気がする。
ただ、頑固で芯のある尊敬できるお爺さんから
「お前の本分を行え!」
と叱られたようで、たじたじしつつも方向性を真っ直ぐに正してもらえたように感じる。
ありがたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
本書の最初の発行は1916年!何と100年以上前!!
江戸時代の生まれた渋沢栄一だが、この時代からフランスなど諸外国を訪れる機会を得る。
知的好奇心が旺盛で、ドンドンと立身出世していくのだ。
政治や軍隊というアプローチでなく、商業によって国家を発展させることが大事という、熱い理念を持つ。
そして文字通り人生を駆けてそれらを実践していく。
そんな渋沢の気持ちが詰まったのが本書だ。
経済発展のノウハウ本でも何でもない。
結果的には、ただの精神論だ。
それもあくまで「論語」をベースにしている。
渋沢にとっては、終生を通じて「論語」が精神の基礎になったからだ。
経済発展は大事であるが、私利私欲ではいけない。
あくまでも、国会全体の富を考える。
そして忠恕そして道理が大事。
勉強はすごく必要であるが、机上の空論ではいけない。
実践をやらない限りはダメだ。
金を儲けるとそれらの点を忘れがちであるが、決して見失ってはいけない。
この本に書かれている言葉は、今の時代でもそのまま通じることばかりなのだ。
逆に言うと、100年経っても、人の心というのはなかなか変わらないものなのか・・・
経営者のみなが渋沢の考えを実践しておれば、こんな世の中にはなっていないし、渋沢の言葉も古く感じただろう。
しかし今の時代でも通用する渋沢の主張。
先見の明があるというか、本質が見えているというのか。
いずれにしても我々は「これからの時代をどうやって作っていくのか?」真剣に考えて実践していかなくてはいけない。
(2019/11/10) -
プロ倫に通ずるものがあり、プロ倫より早く出版されているところは興味深い。本来の商売のあり方だが、現代ではなかなか思うようにいかなさそう。
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思ったより読みやすく、面白かったです。
渋沢の問題意識は現代に通じるものも多く、これは今も昔も人間は同じなのか、日本人が進化していないのか分かりませんが、いろいろ参考になります。 -
現代につながる商業を発展させた方だが、根本の思想に論語があったのだと、よく分かった。
少し読みづらいが、それが返って時間をかけてゆっくり理解する助けにもなったと思う。
人生とは成功や失敗、金銭の多寡を基準にするのではなく、人の道(道徳)を大切に勤勉に生きることが重要だと教えられた。 -
audibleにて
風呂の中で聞いていたのですが、さっぱり頭に入ってこなかった。 -
しっかりと骨のある一冊。言葉の積み重ねだけの空虚な内容でなく、血肉の伴った体験から感じ、考え、しみじみと見えて来たことを書いている。ビビビとくる本だった。
たくさんの人に読んでほしい。 -
「論語と算盤」とは即ち「道徳と商売」。商売は私利私欲に走ってはならず、そのためには平等な教育の機会が必要とされる。74歳の渋沢は若者に語りかけるように説き、その言葉は今を生きる私たちにも響いてきます。