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感想・レビュー・書評
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韓国在住30年の記者見た韓国と韓国人。メディアの反日と大衆の親日。日本は韓国の元気の素。などなど、何で韓国ではあんなに反日なのかをわかりやすく解説する。熱しやすく均質な国民性で一度反日の火が付くと全土で反日の声が上がる。しかし、実際に日本人個人が中国のように襲われることはまずないとか。観念的な反日のようである。
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いわゆる嫌韓本が多数出版されている昨今だが、これは新聞社の駐在員として30年以上ソウルに在住している著者によるものであり、生活に根差した論評が読めるかと思って読んでみることにした。産経新聞の記者なのでところどころに嫌韓的な表現が散見されるものの、全体としてはニュートラルな視点になっている。
しかし残念ながらタイトルにある「正体」はこの本からはよく読み取れなかった。あるいは別に正体などというほど奥深いものではなく、ただ実態とか詳細とかいうべきものがあるだけなのかもしれない。前半で語られるのは、「日本では大衆が嫌韓で知識人は親韓だが、韓国では知識人が反日で大衆はそうでもない」というもの。しかし後半では大衆の間でも反日は根付いているようなエピソードも多い。
産経新聞も昔はむしろ韓国寄りだったいう話は少々意外だったが、昔というのは国内の左翼勢力が北朝鮮を支持していた時代のことなので、あの新聞は常に「反左翼」で一貫しているようだ。それはそれで、安定しているなあと思う。
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