院政とは何だったか (PHP新書) [Kindle]

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  • 荘園の説明が非常に分かり易い。『荘園(伊藤俊一)』を踏まえると理解が進みます。墾田も国衙領であり収納先を受領でなく中央に切り替えたものが荘園。天皇は荘園領主になれないので、上皇が家長として家領荘園を領有した。領家職は院・摂関家からの預所職でしかなく、清華家の久我氏ですら本家職を所有できなかった。平家没官領は領家職、全国二十八ヵ国の知行国主・受領を兼ねても収入はかなわない。高倉上皇の早逝により後白河院政が復活、院政が続いたのは院領荘園群の管理・統括のため。承久の乱後、幕府は院領分割をもくろんだ(2013年)

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著者プロフィール

皇學館大学文学部国史学科教授、文学部長。
日本中世史。久我家を中心に、中世公家領荘園を研究テーマとする。
【著書】
『家康はなぜ江戸を選んだか』 教育出版〈江戸東京ライブラリー〉、1999年9月
『中世久我家と久我家領荘園』 続群書類従完成会、2002年10月
『源氏と日本国王』 講談社〈講談社現代新書〉、2003年11月
『北畠親房 大日本は神国なり』 ミネルヴァ書房〈日本評伝選〉、2009年10月
『院政とは何だったか』 PHP研究所〈PHP新書〉、2013年3月
『戦国貴族の生き残り戦略』 吉川弘文館〈歴史文化ライブラリー〉、2015年6月
『源氏長者 武家政権の系譜』 吉川弘文館、2018年10月
【共著】
『南北朝史100話』(小川信監修) 立風書房、1991年10月
『柏市史 原始・古代・中世編』 柏市教育委員会、1997年3月
『その時歴史が動いた32』(NHK取材班編) KTC中央出版、2005年4月

「2023年 『出雲国造北嶋家文書』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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