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感想・レビュー・書評
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・3/9 読了.歳を跨いで随分経ってようやく読了.それにしても2冊合本なだけに長かった.「産霊山秘録」に通じる神通力持ちの話だけど宇宙人にまで登場人物が広げられてて一気にSFチックになった.これ、あと5冊分あるようだけど、結末まで読まなくてもいいかなぁ.面白くないわけじゃないんだけど.
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前にこの人の「産霊山秘録」を読んだときに、あまりのぶっ飛んだ内容にさすがにこれはやり過ぎの失敗作なのではと思ったけど、今回この評価の高い作品を読んでみて、ああこれがこの人の特徴そのものなのだなと納得してしまった。いやあすごい。時代物の伝奇小説?とんでもない。宇宙スケールの大スペクタクルSFなのだよこれは。まあすごいのはわかる。多様な生命の星地球が、実は食い食われ合う地獄の世界だという発想の転換もわからないではない。しかしストーリー的には発散する一方で収束点がない。そりゃ書きたい放題書いてそれなりの結末つけなくていいのであればそれは楽だろうさ。読み手はこれがどういうオチになるのだろうとわくわくしながら読むのだから、何これということになる。栗山とお幾の小市民的生活で終わっているのであれば、まああの黄金城だの宇宙船だのはどうなったんだとは思うし、尻すぼみだったなと期待外れではあるものの一件落着と思えなくもない。ところがそこで終わりではなかった。蛇足にしか思えない饒舌な後日譚。地球外生命にしてもウイルスのようにDNAに自身を組み込んで世代を超えて生き延びるシステムにしても、現在の知識でこういう過去の作品を評価するのはフェアではないのかもしれないけれど。
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長編大河SFの第一巻。
読み始めは異能伝奇ストーリーと思っていたけど、気付けば宇宙規模のSFに。
悪役の鬼道衆を倒す話かと思いきや、まさかその鬼道衆こそが話のテーマだったとは。
登場人物がかなり多いんで、メモしながら読んでます。