完本 妖星伝(1)鬼道の巻・外道の巻 (祥伝社文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • ・3/9 読了.歳を跨いで随分経ってようやく読了.それにしても2冊合本なだけに長かった.「産霊山秘録」に通じる神通力持ちの話だけど宇宙人にまで登場人物が広げられてて一気にSFチックになった.これ、あと5冊分あるようだけど、結末まで読まなくてもいいかなぁ.面白くないわけじゃないんだけど.

  •  前にこの人の「産霊山秘録」を読んだときに、あまりのぶっ飛んだ内容にさすがにこれはやり過ぎの失敗作なのではと思ったけど、今回この評価の高い作品を読んでみて、ああこれがこの人の特徴そのものなのだなと納得してしまった。いやあすごい。時代物の伝奇小説?とんでもない。宇宙スケールの大スペクタクルSFなのだよこれは。まあすごいのはわかる。多様な生命の星地球が、実は食い食われ合う地獄の世界だという発想の転換もわからないではない。しかしストーリー的には発散する一方で収束点がない。そりゃ書きたい放題書いてそれなりの結末つけなくていいのであればそれは楽だろうさ。読み手はこれがどういうオチになるのだろうとわくわくしながら読むのだから、何これということになる。栗山とお幾の小市民的生活で終わっているのであれば、まああの黄金城だの宇宙船だのはどうなったんだとは思うし、尻すぼみだったなと期待外れではあるものの一件落着と思えなくもない。ところがそこで終わりではなかった。蛇足にしか思えない饒舌な後日譚。地球外生命にしてもウイルスのようにDNAに自身を組み込んで世代を超えて生き延びるシステムにしても、現在の知識でこういう過去の作品を評価するのはフェアではないのかもしれないけれど。

  • 長編大河SFの第一巻。
    読み始めは異能伝奇ストーリーと思っていたけど、気付けば宇宙規模のSFに。
    悪役の鬼道衆を倒す話かと思いきや、まさかその鬼道衆こそが話のテーマだったとは。

    登場人物がかなり多いんで、メモしながら読んでます。

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著者プロフィール

1933年東京都生まれ。都立高校卒業後、紙問屋の店員、板前見習、バーテンダーなど様々な職業を経験した後、広告代理店に勤務。62年「SFマガジン」第2回SFコンテストに「収穫」が入選。71年初の単行本『およね平吉時穴道行』刊行。73年『産霊山秘録』で泉鏡花文学賞、75年「雨やどり」で直木賞、88年『岬一郎の抵抗』で日本SF大賞受賞。『石の血脈』『戦国自衛隊』『妖星伝』など著書多数。2002年逝去。

「2023年 『半村良“21世紀”セレクション1 不可触領域/軍靴の響き 【陰謀と政治】編』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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