ブラジル蝶の謎 〈国名シリーズ〉 (講談社文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 国名シリーズ3作目。短編集。
    あとがきで著者も明記しているが、携帯電話が普及し出した頃が舞台の話が多い。

    好きな短編は冒頭から引き込まれる「妄想日記」と“らんちゃん”が最高に楽しい「彼女か彼か」→

    しんみりして色々考え込んじゃうのは「蝶々がはばたく」

    それにしても、有栖川有栖氏の文章は映像化したら映えそう。「ブラジル蝶」「妄想日記」「人喰いの滝」あたりは私の脳内で完全にドラマ化されてた(笑)

  • 表題の話がやっぱり一番面白かったです。でも有栖川さんの本て短編集だとトリック解明まででぽんと終わってしまうのが多くて、犯人と被害者のあれやこれがしっかり語られない感じが個人的には残念です(そこがいいと思う人もいるかもしれませんね)。
    長編の方がしっかりその辺も語られるので好きです。

  • 蝶で始まり蝶で終わる短編6作。
    今回もハズレなかったかなー。

    庭で炎に包まれるシーンから始まる【妄想日記】と自殺か他殺か雪上に残された足跡が謎を呼ぶ【人喰いの滝】が好み。
    謎の手紙が挿絵としてしばしば登場するのだが、そのたびに必死で解読を試みるので読むのが中断してしまう。
    (もちろん解読不可能で終わるのだけど)
    今回もまぁ鏡置いてみたり色々試みてみましたよ、ぇぇ。

    余談ですが、ガラガラの蝶、苦手です。アゲハもちょっと背中がざわつく。
    (モンシロチョウとかNo柄なら平気)

  • 火村英生シリーズ6冊目■「ブラジル蝶の謎」映像化したら色鮮やかなんでしょうね「妄想日記」助教授の推理も妄想のようで、野上刑事の態度は相変わらず「彼女か彼か」現実ではね…しかし、ないのか「鍵」まさかのそれか、前話よりも倒錯的「人喰いの滝」岩手県でもフィールドワーク。なんとも人を喰ったような…トリックがバカすぎて「蝶々がはばたく」話が上手いので読まされた。敦賀で笑った。カニを喰いたい。表題作と年代から気づく人もいるのだろうか?これがベストかな■この第2短編集は総じて読みやすい、脱力系ミステリー?(1996年)

  • 大好きな国名シリーズなので買った。

    短編集と知らずに買ったので最初の話が終わりそうになった時に焦った。

    本書で特に思ったのが有栖川有栖の小説は北欧家具みたいに無駄のない美しさをもった小説だと思った。
    丁寧に伏線やトリックがちりばめられ、有栖川と一緒にそれを吟味する。
    それでも分からなくて、翻弄されているうちに火村先生が事件を解決する。
    全ての文にヒントが散りばめられている気がする。

    最後の章は地震に関するものだった。日本に住む人にとって地震は特別な震災な気がする。
    アリスが最後に言っていた言葉を覚えておきたい。

  • 日村助教授と有栖川氏が主人公の短編集。

    推理とトリックがメインで物語としてはいまいちだった。
    短編集なので、いちいち人物描写を細かくは描けないので当然といえば当然かも知れない。

  • 蝶で始まり蝶で終わる短編6つ。
    アリバイ崩し、暗号(?)、入れ替わりトリック、鍵の秘密、足跡の謎、密室とバラエティに富んでいる。がこれは!と驚きのあるものは少ない

  • 火村先生のお婆ちゃん愛が好きです

  • 国名シリーズ第3弾。これも久々の再読。
    アグリアス蝶のシーンはどこかで誰かがマネしていたような気がする‥‥。こんなシーンをテレビで見たことがあるような。
    それにしてもアリスと火村先生はあちこち一緒に旅行してるなと感心した。本当に仲が良いわ(笑)。
    最後の「蝶々がはばたく」は阪神大震災のときに発表された話だと後書きに書かれていて、いろんな意味で感慨深かった。

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著者プロフィール

1959年大阪生まれ。同志社大学法学部卒業。89年「月光ゲーム」でデビュー。「マレー鉄道の謎」で日本推理作家協会賞を受賞。「本格ミステリ作家クラブ」初代会長。著書に「暗い宿」「ジュリエットの悲鳴」「朱色の研究」「絶叫城殺人事件」など多数。

「2023年 『濱地健三郎の幽たる事件簿』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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