清須会議 [Kindle]

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  • 幻冬舎
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感想・レビュー・書評

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  • 織田信長暗殺、長男信忠自害の後、織田家継嗣問題と領地再配分に関する話し合いが清洲城で行われた。メンバーは三男信孝を推する柴田勝家、次男信雄を推する羽柴秀吉、それに丹羽長秀、池田恒興、書記として前田玄以。(柴田の味方になるはずの滝川一益は会議に間に合わず) 結果として秀吉が信雄ではなく信長の直系の孫三法師(三歳)を後継として推し、それに柴田を除く二人が賛同、領地再配分においても秀吉有利の結果となる。この会議がきっかけとなり、秀吉と柴田勝家は対立し、賤ヶ岳の戦いにまで発展。戦いに敗れた柴田は妻のお市の方(信長の妹)とともに自害する。

    脚本家である三谷氏は事の流れを、それぞれの役の独り言として表現し話を進める。秀吉の狡猾さ、勝家の愚かさ、丹羽の葛藤、お市の方の計算等々がわかりやすく現代口調で書かれており、歴史オンチでも理解しやすい内容になっている。

  • おもしろかった。これは、映画で見た方がもっと面白いかもしれない。もともとが映画の脚本から出来たのだから、しかたないか。見てたような、とはよくいったもので、案外こんなだったかもと思わせるところは、さすが。個人的には、古畑任三郎が大好き。ここに彼がいれば・・

  • 実は歴史小説を読んだのが初めてなんですよね
    『現代語訳』という体のコミカルさで歴史小説だということを忘れてたけど
    戦乱の世の駆け引きって、現代ではなくなったと思わない方がいいよね
    あるよね、今も

  • 一人称で交替で話が進んでいくけど、イノシシ出てきた時には吹き出した。映画見てないけどキャスティング見て、柴田勝家が役所広司…?って想像つかない。秀吉の大泉洋は観てみたいなあと。
    コメディなんだなと読み進んだけど、ラストの辺りがそれだけで済まさないのが流石と言うか、多分、お互いに次は戦争だと分かっててのやり取りなんだなと思うと本当にもの悲しく、秀吉という男を怖いと思う最後だった。
    それをどう演じてるのか興味あるから映画観たいな。

  • 映画は公開当時鑑賞していた。最近になってAmazonのKindleでお薦めに表示され、懐かしくなって購入、読み始めた。
    映画の細かいところは忘れてしまっていたが、読みながら思い出し笑ってしまう。
    三谷幸喜解釈清須会議。面白おかしく読める。実際もこんな感じだったのではないか?
    柴田勝家が不憫すぎるし、秀吉はやっぱり好きになれない。
    シナリオ本というわけではないが、映画のシーンが想像できるような本。
    本で読んでも面白い。
    久しぶりに映画も見たくなった。

  • 柴田勝家や羽柴秀吉、丹羽長秀、池田興正らによる、織田家の世継ぎを決める会議。
    コメディだが、三法師の決定や、柴田とお市との結婚など、史実に基づくのもチラホラ。だからこそ、実際のもこんな風にコメディチックだったのかもと思ってしまう。

    この会議をきっかけに織田家は衰退、秀吉の時代に代わっていく。歴史を楽しく勉強するのにも役立つだろう。

  • 図書館の予約待ち、
    人気本だから来年までかかるだろうと思っていたら、
    意外にも1月ほどで順番が回ってきました。
    あっという間に読めました。

    何年か前、梅田の飛天(梅田芸術劇場)に三谷さん作・演出の芝居を見に行きました。WOWOWで生中継した日です。
    裁判員裁判の導入直前で、それがテーマ。
    一人の裁判員の主張が、反対意見の全員を最後は染めてしまうというストーリー。
    そのマジックぶりがこの清洲会議でも描かれています。

    楽しませるなあ。
    三谷幸喜、頭いい。

  • 「出陣だわ〜」
    おもしろく楽しく読んだ。
    歴史が苦手なので、登場人物を理解するのは苦労したけど。

  • ちょっと合わなかった。

  • 織田信長亡き後、後継を誰にするかで家臣達が根回ししたり、会議したり。誰がどういう思惑で動いてるかってのが書き分けられてて面白い。しかも現代語訳版なので、「プラトニックラブ」とか「リアルうつけ者」とかって時代にそぐわない表現が普通に出てくるから笑ってしまう。

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著者プロフィール

1961年生まれ。脚本家。近年のおもな舞台作品に「大地」「23階の笑い」「日本の歴史」「ショウ・マスト・ゴー・オン」、ドラマ作品に「風雲児たち?蘭学革命篇?」や「誰かが、見ている」「鎌倉殿の13人」など、映画監督作品に「清須会議」「ギャラクシー街道」「記憶にございません!」などがある。また、おもな著書に『三谷幸喜のありふれた生活』シリーズ、『清須会議』など。

「2022年 『三谷幸喜のありふれた生活17』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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