yoshio2018さんの感想
2018年10月11日
下巻はある少女が主人公。それは内親王の苑上である。彼女は兄の皇太子が怨霊に病み疲れていることに悲しんでいる。なんとか兄を元気付けさせたいと望んで居る。また、蝦夷の地で阿高は自分の出自を知った。チキサニの勾玉を持った阿高はその玉を輝かせることができる。本来は乙女だけが受け継ぐことができるはずであった勾玉を。武蔵の藤太達とともに都人の坂上田村麻呂がやってきた。そして皇に取り付いている怨霊と対決するために阿高達は都に向かった。
荻原規子・東京生まれ。早稲田大学卒。『空色勾玉』でデビュー。以来、ファンタジー作家として活躍。2006年『風神秘抄』(徳間書店)で小学館児童出版文化賞、産経児童出版文化賞(JR賞)、日本児童文学者協会賞を受賞。著作に「西の良き魔女」シリーズ、「RDGレッドデータガール」シリーズ(KADOKAWA)『あまねく神竜住まう国』(徳間書店)「荻原規子の源氏物語」完訳シリーズ(理論社)、他多数。 「2021年 『エチュード春一番 第三曲 幻想組曲 [狼]』 で使われていた紹介文から引用しています。」