デフォルト債務不履行 (角川文庫) [Kindle]

著者 : 相場英雄

• KADOKAWA / 角川書店 (2013年2月25日発売)

感想・レビュー・書評

[takujihatakeyamaさんの感想 · 2014年1月27日]

最後は、ありえない仕掛けで、金融の世界というよりは漫画みたいだったかな。

[takumirexさんの感想 · 2013年11月7日]

「震える牛」に衝撃を受け、いつか他のを、と思っていた
相場英雄作品をようやく。
デフォルトという言葉、これまでは初期状態を意味すると思って
いたが、金融用語では「本来履行されるべき債務が履行されなく
なること」を指す。･･･いやぁ、初めて知った(^^;)。

呑み仲間の友人の復讐のため、日銀をデフォルトに追い込もうと
する人たちの話。通信社で働いていた、という作者の経済描写は
さすがにリアリティに溢れている。
ただ、登場人物たちがあまりに突飛なキャラばかりで、途中から
お伽噺を読んでいるような気分に(^^;)。やっぱり池井戸作品を
読み過ぎてる所為かなぁ？

作中にストーンズやスプリングスティーン、ボウイからエイジア
までのバラエティに富んだオールド系ロックが登場するのだが、
これが少々あざとい感じ。
もう少しジャンルを絞っておけば効果的だったと思うのだけど･･･。

つまらないワケでは無いが、若干チグハグな感否めず。
もう少し最近の作品（コレは2005年作品）を読んだ方がいいのかな？

著者プロフィール

1967年、新潟県生まれ。専門学校卒業後、時事通信社へ。経済部記者を務める。2005年『デフォルト 債務不履行』で第2回ダイヤモンド経済小説大賞を受賞しデビュー。『震える牛』がベストセラーに。『血の轍』『ガラパゴス（上・下）』『不発弾』『トップリーグ』他、映像化作品多数。主な著書に『ファンクション７』『偽金 フェイクマネー』『復讐の血』『共震』『アンダークラス』『Exit イグジット』『レッドネック』『マンモスの抜け殻』『覇王の轍』がある。

「2023年 『心眼』 で使われていた紹介文から引用しています。」