Yコンビネーター [Kindle]

  • 日経BP
3.36
  • (1)
  • (9)
  • (10)
  • (1)
  • (1)
本棚登録 : 113
感想 : 14
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (185ページ)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • テックスタートアップへの挑戦に興味がある人なら聞いたことがあるであろう代表的アクセラレータの、密着ノンフィクション。

    私の中に未だ燻ぶるスタートアップへの憧れと、年齢も重ねそう簡単には動けない葛藤と間に、どんなことを考えれば良いかヒントを求めて手に取った。

    まずわかったのは、Yコンビネータは、スタートアップのための短期合宿型のマラソン型ハッカソンのようなものだと言うこと。
    グレアムは、スタートアップ創業は20代半ばまでの独身がベスト、理由は家族もまだなく没頭できるからと明言していて、若手向けの教育環境という側面も強いと感じた。(実際はもう少し上の世代も少数居る)

    主には2011年夏期の3ヶ月に密着した内容だが、スタートアップたちの苦悩や喜び、成功、挫折がリアルに感じられて面白い。スタートアップしたい人ならきっと参考になる。

    正直に言えば、各スタートアップ達のアイデアは割と平凡に感じるものも多い。それでも、コードを書いて自分で売り込めば、投資も集まるしビジネスにもなっているわけで、チャンスを掴むにはまず行動(やり切る)という教訓がまたここでも心に刺さる。

    出版から10年以上経ち、本に登場したYC卒業生たちはどうなったのか調べてみた。FirebaseはGoogleクラウドの主要機能となり、ParseはFacebookが買収(しかし終了)、MongoHQはComposeと名を変えIBM傘下にあった。またCodecademy、Science Exchange、Rap Genius (いまはGenius) は今でもサービスを続けている。また、2009年卒だがStripeはIPO直前で時価総額は数兆円と目されている。
    やはり夢はある。

    読み終えたあと、心のざわつきを抑えられずにいた。理由はわかっている。

    スタートアップをしたい、スタートアップに投資したいという人たちにはオススメ。

  • 密着取材という意味では面白い。
    グレアムの過去のスタートアップの利点は採用に規制がない部分という発言がすごく的を射てるなと思った。
    妊娠してる、しそうな人、24時間働けない人を選ばなくていい。
    大企業が長く成功し続けるのが難しいのは、責任って名目で人権とかダイバーシティとか、ケアとかたくさんあるから身動き取れなくなっていくってのが大きな課題だよな。特に日本は解雇は厳しいし。chapter 11みたいなreorganization ってあんまり適用されてないイメージ。

  • アクセラの雰囲気が感じられる。
    勢いのあるエコシステムの中にあるYCの雰囲気と熱気が感じられる

  • 2005年にポール・グレアムが中心となって始めたシードファンドのYコンビネーター。2011年夏学期に参加したスタートアップの様子を中心に、「スタートアップがアイデアを見つけ、コードを書いて世の中に出し、ユーザーと顧客を得て資金調達を進める」という一連の流れをリアルに感じ取れる。

    スタートアップの立ち上げコストは劇的に低下、ソフトウェアを作ることは容易になり、スタートアップの社会的地位も大きく高まっている。

    そんな世界を、内側・生み出す側から描いており、引き込まれながら頭が活性するような本だった。

  • 『ソフトウェア ・スタ ートアップを起業してベンチャ ーキャピタルの門を叩くために 、マイクロソフトやオラクルのような大企業で 5年 、 1 0年と下積み生活をする必要はまったくない 。年齢や経験年数は優れたソフトウェアを書くうえで何の関係もないということをテクノロジ ー世界に広く認識させたのがほかならぬ Yコンビネ ータ ーだった 。』

  • 仕事をしていて、ここのところを誰かうまく解決してくれたらなあと思うようなことはなかったのかい?

    今、部内で情報共有する仕組みを作ってます。自分でこんな機能あったらいいな、と思ったものは取り込もうとしてます。コードという言葉が山ほどでできたので、それに触発されて、ガンガン作ってます。

    誰がシンパシー感じてくれないかなぁとは思いますが。通常業務の片手で一人で何もかもコード書くのは結構きついです。

  • kindle半額セールにて

  • 完全密着ドキュメンタリーな感じで、Yコンビネーターの雰囲気がすごく伝わってきました。

  • 常に常に完全燃焼しているスタートアップ達。
    成功する確率は低いが、当たった時の見返りが莫大。
    スタートアップに最適な年齢は25歳とのこと。

  • たった1冊のベストセラー、ミリオンセラーで残りの本の制作コストをまかなう出版社と同じように、Dropboxが1社育てばそれですべての投資が回収できるスタートアップの世界。ただし、出してみるまでどれが当たるかは誰にも予測がつかないところも本と同じ。だから、数を出し続けることに意義がある。

全14件中 1 - 10件を表示

ランダル・ストロスの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×