新・現代思想講義 ナショナリズムは悪なのか (NHK出版新書) [Kindle]

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  • 【由来】


    【期待したもの】

    ※「それは何か」を意識する、つまり、とりあえずの速読用か、テーマに関連していて、何を掴みたいのか、などを明確にする習慣を身につける訓練。

    【要約】


    【ノート】


    【目次】

  • 興味深く読めた。

  • 「グローバルな視点では「格差の縮小」になっていることが、国内的な視点では「格差の拡大」としてあらわれるのである。」

    ナショナリズムとは、第一義的には、政治的な単位と民族的な単位が一致しなければならないと主張する一つの政治的原理である。

    問題の本質は、沖縄の「なか」にいて「琉球共和社会憲法」を受け入れない人たちの存在をどうするのか、という点にある。

    資本主義はたしかに国家を超えて拡がっていくが、しかし、「超えるとは、国家なしですませるという意味では決してない」、と。

    ーーーー
    ファシズムは資本主義社会の形態の一つ。その特徴は、国内市場をないがしろに、外に市場を求める点にある。その市場拡大は、戦争経済によって達成される。読むのに頭を使う本である。読みながら自分で考えなければならない。途中で言葉遊びに感じられる部分もあるが、それこそ言葉の定義がいかに重要か物語っている。

    国内の所得格差の是正はナショナリズムに基づくと説明されている。なぜなら、国内の所得格差が拡大すればするほど、世界の人々の平均的所得に近づき、世界的視野で考えた際には、より平等な社会に近づくからである。国内の所得格差収縮は、一部の人を特権扱いするのと同じだ。

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著者プロフィール

萱野 稔人(かやの・としひと):1970年生まれ。津田塾大学総合政策学部教授。哲学者。早稲田大学卒業後に渡仏し、2003年、パリ第10大学大学院哲学研究科博士課程を修了(博士・哲学)。専門は政治哲学、社会理論。著書に『新・現代思想講義 ナショナリズムは悪なのか』『名著ではじめる哲学入門』(ともに、 NHK出版新書)、『暴力はいけないことだと誰もがいうけれど』(河出書房新社)、『暴力と富と資本主義』(KADOKAWA)、『死刑 その哲学的考察』 (ちくま新書)、『リベラリズムの終わり』(幻冬舎新書)ほか多数。

「2023年 『国家とはなにか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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