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感想・レビュー・書評
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下巻は一気に読めた、というか続きが気になる話であった。
嵐のような展開。 -
はー、おもしろ。
古典というと格式高いような雰囲気だが、親しみやすい、大衆文学的な面白さだと思う。ダーシー卿が格好良いのでついミーハーな気持ちになっちゃうよね。
人間のいやらしさを描き出す筆致は見事。
「傲慢と偏見」というタイトルは最高。 -
「えっ…?」というのが感想(笑)恋愛ってすごい幼稚な感情で、人を子供にするんだな。こんな中学生の告白魔みたいのでいいのか!って思ったけど、この時代彼/彼女らは若くして結婚という決断をするのだーーーということにしばらく経ってから気付いた。16とか23とか、こんなもんよね。
尊敬の伴う結婚をできたリジーは多分きっと幸せ。となんとなく思った。姉妹の母親は本当に嫌な奴…ってか父親も考えなし!でイライラするけど巻末の解説を読んで納得した… -
ウルフの『自分ひとりの部屋』や倉橋由美子の作品の中で繰り返し言及されていたことから次第に気になってきて、今回初のジェーン・オースティンでした。シニカルで愛嬌のあるキャラクター描写と細雪的すったもんだのエンターテイメント。少女漫画やハーレクインの原型と言われるのもよくわかる堂々たる王道ぶりだけど、時代性を踏まえれば鮮烈だっただろうことは想像に難くない。それから女性の教育機会があまりにも限定されていることにも改めて驚いた。本にかじりついている三女メアリーがかなり辛辣に描かれているのがちょっと気の毒だな。
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もうこれは少女漫画というか、とても私好みのラブコメと言ってもいいくらい好きな要素盛りだくさんの恋愛小説でした。身分違い、お互いのことが嫌いというところから始まってその偏見とプライドのせいでどこまですれ違う恋の行方にハラハラじりじりさせられました。最後の最後まで恋の行く手に障害が現れるのはこれでもか!と純愛を駄目押ししてきて、この後の結婚生活は主人公の両親のようなことにはならないと確信を持ってハッピーエンドを迎えられます。それと同時に他人のことってそうそう本心まで一発では見抜けないんだよという教訓めいたところもあります。
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上巻のダーシーの告白辺りから物語は一気に進み、下巻は全体的にテンポが良かった。内容はとても面白いと思う。スタンダールの「赤と黒」のような押し付けがましい社会批判が見られないのが好印象だった。ただし、巻末に解説によると必ずしもそうではなく、主人公のエリザベスは階級制度に対して反発する若者を示しているのだとか。