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感想・レビュー・書評
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18世紀のフランスの哲学者ジャン=ジャック・ルソーによる教育小説の体裁をとった教育論。
> 「万物をつくる者の手をはなれるときすべてはよいものであるが、人間の手にうつるとすべてが悪くなる」という有名な言葉が示すように、徹底した自然の賞揚、人為への批判がその思想のベースを貫いています。しかし、決して教育を自然まかせにしようというのではありません。人間の成長や発達をもたらす力として「自然」「人間」「事物」の三つの力を挙げ、それらを相互に矛盾することなく、調和させていくことを教育の根本理念にすえて、「人間を作っていく技術」にあらためて光を当てなおそうとするのです。
> 「自由な主体」というとき、ルソーは二つを考えていました。一つは、「名誉・権力・富・名声といった社会的な評価から自分を測るのではなく、自分を測る基準を自分の中にもっていること」。もう一つは、「民主的な社会の一員として、一緒にルールを作り自治をしていくことのできる公共性を備えていること」。この「自分のため」と「公共のため」という折り合いにくい二つを両立する主体こそ「真に自由な主体」であり、それを育てる「教育論・人間論」が「エミール」なのです
https://www.nhk.or.jp/meicho/famousbook/55_emile/index.html
本書に限らないがまんがで読むと安っぽく感じるのは致し方なし。原典と併せて要点だけ抑えるのに使うべきか。
自分の中で主体・価値観を持つのは大事。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
オリジナルを読んでみようと思えた。
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現在の教育現場にどの程度の影響があるのだろうか。
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人間の成長が、生まれた時から青年期まで実際の成長に合わせて指導法も含め詳しくかかれている
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さすがにまんが版となると、原著にはあるだろう深い考察も省略され、「AはB、なぜならC」みたいな言い切りが多いなーと思った。Cの部分、もうちょっと掘り下げてほしいんだけれども、さすがにそれではページが足りないんだろうな。
古い時代から教育について、いろいろな人が考えてきたんだなあということは分かったので、原著読んで見て、もう少し考えを深めていきたいところ。 -
教育学の必読書らしいのでとりあえず。自然のままに育て、五感を大切にしながら、持ってるものを引き出す。わりと現代でも通用するような話だった。