本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (287ページ)
感想・レビュー・書評
-
国も時代も史実/ファンタジーもよりどりみどりで贅沢な短編集だった。
漢人ながら匈奴の王に忠節を尽くす宦官を描く「宦者中行説」、傾国の美女と暗愚な幽王の「褒姒の笑い」、生きながら舟で流され極楽浄土を目指す僧侶の心中を綴った「補陀落渡海人」がよかった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
一夜一話で読みました。
-
井上靖一流の歴史もの。この文体は是非とも見習いたい。
-
表題は中央アジアにあった楼蘭国の滅びるまでの物語。漢による移転で国がなくなり、復興はならず遺跡となって発見される。途中までは物語の中の話に見えていたものが、最後に現実とつながりました。
そのほかは短編集です。中国の昔話のようなものには知識不足であまり共感できなかったのですが、最後のいくつかは日本の話で、こちらはすっと入ってきました。他人の一生をそっと覗き見るようなもので、何とも言えない。
全4件中 1 - 4件を表示