- Amazon.co.jp ・電子書籍 (202ページ)
感想・レビュー・書評
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男性論、っていうよりはヤマザキマリさんのこれまでの人生とか今の日本に対する思いとかが印象的だったような。わたしはヤマザキさんの漫画もほかのエッセイもけっこう読んでいるので、知っている話も多かったけど、それでもあらためて、学生の頃の話や海外暮らしの話、今のご主人のことなどなどを読むのはおもしろかった。なんの誇張も自慢もなく、ありのままを書いている感じで、それでいて文章がうまいので読ませるというか。
しかし、今の日本がいろいろ息苦しいっていうのはわたしのような者でも感じていることで。ほんとになんか、どうしたらいいものか。
村上春樹みたいな人がなにか言ってくれ、っていうのはなんかおもしろいけどそうだな!と思った。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
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「テルマエ・ロマエ」を描いたヤマザキマリさんのエッセイ。「男性論」とあるのですが、内容は著者が好きな男性・女性について語りつつ、自伝的な要素や現代日本への苦言?もあって、純粋な男性論を期待すると肩透かしを喰らうかも。Amazonの電子書籍セールがあってなんとなく購入。
日本の悪い点を挙げるくだりは、初めて読むような話ではなく、建設的な評論というよりも「こんなの外国人の夫に説明がつかない」と嘆いているように見えてしまうのがもったいない。(ちょうど同じ日に「日本人が海外で最高の仕事をする方法」を読んで、海外の様々な国で試行錯誤しながら業績を上げてきた話に触れていたから余計なのかも。)
対象の読者層が良くわからなかったけど、刺さる人には刺さるのでしょう。ヤマザキさんのファンブックかな。 -
64冊目。
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イタリア女性について書かれた部分が興味深かった。
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ローマ、イタリアほとんど関係なかった。
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実は『テルマエ・ロマエ』は未読。 古代ローマ時代英傑のガイドとして読むも、作者:ヤマザキマリ自身の半生&男性遍歴がやや強めな感アリ。 古代ローマ人の魅力は曰く「寛容性」、「ダイナミズム」、「増長性」の3つ。 現在、作者が描いているスティーブ・ジョブズも、なるほど、それを併せ持っている。 ルネッサンス画家:ラファエロへの強い敬愛も印象深い。
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漫画「テルマエ・ロマエ」の作者ヤマザキマリの「男性論」
テルマエ・ロマエとはローマの浴場のこと。その技術者が、現代日本にタイムスリップする話だった。漫画も映画もめちゃ売れた。
古代ローマおたくで、ルネサンスおたくのヤマザキマリによる男性論というか、女性論も入っているので、人間論,人生論・・・そして日本文化論。
ハドリアヌス、プリニウス、ラファエロ、スティーブ・ジョブズ、水木しげる、安部公房、花森安治
これらに共通するのは、人文系と理数系が共存しており、気骨があり、「ボーダーレスなセンスをとことん楽し」み、「時代の変化を敏感に読み取る直感力と、空想を具現化できる技術を持っている」男だそうです。
「変人」→「天才」ということになります。