- Amazon.co.jp ・電子書籍 (356ページ)
感想・レビュー・書評
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※この本は途中で挫折しました
セレクションのほうでも書いたが、導入は本当に素晴らしい。
だが会話パートが始まると途端にまだるっこしくなること。またセレクションのほうのトリックががっかりだったため、途中で切り上げた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
(kindleunlimited利用)
kindleunlimitedでこういう古い(けれど良い)作品を読めるのがうれしい。ミステリーでなく「推理小説」(というか「探偵小説」かな?)を気軽に楽しめるので。
しばらく神津恭介シリーズを読んでみよう。 -
デビュー作▲背中に蠢く大蛇の刺青。胴体のない密室殺人。謎が謎を呼ぶ事件を解決するため、怜悧にして華麗なる名探偵が立ち上がる▼「明智小五郎」「金田一耕助」と並ぶ日本三大探偵の一人「神津恭介」です。「D坂」「本陣」と初登場作は密室がお約束なのか、後発だけあり多段トリックとひねりが効いています。舞台は昭和21年の東京ですが、案外の落ち着きです。ヴァン・ダインの影響が濃厚で、覚書には意欲を感じますが、囲碁や将棋で容疑者の心理分析をする姿には大笑いです。快刀乱麻を断つ探偵も松下兄弟に苦笑い。傑作ですね(1948年)
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これ大昔に読んだな。詳細は忘れたけど面白かった覚えアリ。
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『あんな想像力の欠如した、豚みたいな臆病者に、こんな巧妙な犯罪が実行できるもんか。』
70年前の作品。もはや古典文学。
まさにミステリーの原点。ややわざとらしいけど、丁寧。その分、説明的な部分が多いけれども、驚きや面白さは色褪せていない。
70年前から、ミステリーのガジェットは変わっていないのがよく分かる。 -
うーん、普通かなーー。
なかなか名探偵が出てこないところがびっくりした。 -
名探偵・神津恭介初登場作。そして私は初読み。この手の初作品はアリバイや完全犯罪のトリックに重点が置かれすぎ人間関係の面白みに欠けるものが多いがこれもその一例だった。乱歩のように読者に挑戦したり、"密室殺人"を作り「出た~!」と思ったが自虐的(?)にあらゆる探偵小説作家が求めてやまない黄金郷と開き直ったり結構楽しんで書かれてある。"いちばんアリバイの完全な人間に疑いを持つ"、" アリバイで捕まる犯人じゃたかがしれている"などの発言はリアリティに欠ける。人間性や人間関係の面白さは足らなかった。
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逆密室ともいうべき風呂場のトリックはなかなか斬新で面白い。だけど、何もそこまで面倒な事しなくてもという気がしないでもない。作品の雰囲気を怪しいものにするために刺青をネタにしたのは効果的だが、肝心な犯罪に必然性をもたらしていないというのが正直な感想。
作者デビュー作のせいか説明的な会話が多くて、読み辛さを感じる部分も多少あり。