古典落語(上) (講談社文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 本書は再読だ。
    数えてみると全部で32の落語が収められている。

    最初に読んだ時には、このうちの幾つかで、笑いをこらえるのに苦労した記憶がある。
    「千早振る」「転失気」「もと犬」なんかが、その代表的なものだ。

    落語は本来、寄席などで楽しむものだが、この本で落語を読むというのがまた良いのである。

    当然、寄席の客席で、周囲の笑いにのって自分も豪快に笑うというのは、気持ちが良いものだが、こっそり一人で読んで、その文面から浮かび上がる映像にニンマリする楽しみがまた格別なのである。

    なかには上記のネタのように、ニンマリでおさまらず、「ぶはぁ~」と吹き出してしまうようなネタがあるわけで、これに電車の車中などで出くわした日には、もう周囲の客から視線の集中砲火を浴びること間違いなし。

    こらえようと思えば思うほど、笑いがこみ上げてきて、涙がにじんできて、肩が小刻みに震えてしまう、、、これは大げさに言っているのではなく、事実の体験だ。

    今回は、再読であり、多少免疫はできていたものの、それでも数か所、同様の症状に陥ってしまった。

    そのほか、江戸時代の庶民の文化を感じることができるし、当時の庶民のおおらかさなどを感じることもできる。

    有名な「今なんどきだい?」と聞く、「時そば」なんかは、もともと上方の「時うどん」が源流だそうで、本書にはそういうネタに対する蘊蓄も付記されているのがありがたい。

    いま、すべてのネタを読み終わったところだが、最後に著者による「落語の歴史」のページが設けられている。これからソコを読むのも楽しみである。

  • 妹さんだけでなく弟さんもいるのか

  • 落語は寄席で、せめてTVやDVDでってのも確かにあるけど、噺家さんによらない読むだけの落語だってとっても面白い。寝る前に1、2話読むにもちょうどいいし。

  • 2017.02.15
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  • セールで100円だったので購入。

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著者プロフィール

1924年生まれ早稲田大学文学部国文学科卒業。早稲田大学名誉教授。専攻は近世文学。著書に『転換期の文学』『明治開化期文学の研究』『落語』『新編薫響集』『日本文学と落語』『江戸川柳散策』など。1999年没。

「2015年 『古典落語(選)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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