アメリカ下層教育現場 (光文社新書) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • ひょんなことからアメリカの高校で日本語の授業う担当することになった筆者だが、そこは格差社会の最下層が垣間見える生徒が集まる学校。そこでの筆者の奮闘記、子どもたちの生活実態などが記されている。

    筆者の本職はジャーナリストで、この本もノンフィクション的に書かれているため正確なデータや統計に基づいたものではなく、一般化している記述の中にも一部主観が強い部分もありやや信憑性が落ちる点で星-1。

  • ノンフィクション小説のような読み味で、面白かった。
    複雑な家庭環境の生徒達に対して、週一の臨時職員に何ができるというのか。筆者はかなり頑張ったと思う。同時に、現実の厳しさをつきつけられる。

  •  日本を扱った「ドキュメント高校中退」と対で読んだ本。著者はネバダ州の底辺高(チャータースクール)で臨時教師として日本語を教えたジャーナリスト。
     親と経済的な問題が一番であるのは日本と同じ。かつては階層移動が大きかったアメリカも、世代間の階層固定化が進み、教育を媒介とした「階級社会」になったのが良くわかる現場からのレポート。
     「身分」ではなく(理論上は誰にでも開かれている)「教育」を媒介にしているので、正面きって批判しにくいのが問題を複雑にしてます。

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著者プロフィール

福岡大学准教授

「2023年 『よくわかる力学の基礎』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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