- Amazon.co.jp ・電子書籍 (297ページ)
感想・レビュー・書評
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長い。かなり長い。小説仕立てで文章がつらつら流れていき、予備知識が十分にあるか、よほど頭の良い人でないと体系的な知識に繋がりにくいと感じます。最後の体制批判は読者にはあまり関係がないのでは。
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ニワトリについてだけで一冊書けるのすごいな、と思って読み始めた。人間と筆者のニワトリへの愛が感じられる1冊だった。
1番勉強になったのは、何故ニワトリがこんなにも世界中で食べられているのか、という話。
豚:豚肉食を禁止している宗教がある→公衆衛生が整っていないと病気のリスクが高いため
ヒツジ:乾燥した広い草地が必要→育てられる地域が限定される
牛:美味しすぎる→経済商品として扱われている
ニワトリ:軽くて輸送しやすい、飼育もコストが安め、など
何故イスラム教は豚肉を食べないんだろうと思っていたら、病気を避けていたのだということを知った。
よく冗談で「イスラム教も日本では神様が見ていないからとんかつを食べる」という話があるけど、実際日本なら豚肉食は衛生的には問題ないから神様も見逃してくれそう。
本の中ではニワトリがいかに育ちやすく、食べることに適しているかを語っていた。ニワトリは簡単に育てられるのだなあと思った。けれど、読み終わった後YouTubeで養鶏場の動画を見て、その手間と労力に、楽な仕事などないなと思った。
自分がすごいお金持ちだったら、小国を観賞用に飼いたい。 -
家畜とはなにか、ニワトリとは何かを知る本。便宜的な外見で名付けられる集団と、血縁関係は違うということが新たな知識。
最後に、ニワトリだけでなく、学問とは何か学問とはどうあるべきかを述べており、学際・学融合に関する認識はとても共感できた。 -
なんとなしに読み始めた割には、面白い内容だった。時々冗長的であったり不要だなと思う部分はあったものの、情報として価値のあることが沢山載っている。
そもそも自分はニワトリの品種なるものがどれくらいいるのかを全然知らなかったし、名古屋コーチンとか比内地鶏とか言葉は聞くけどこれは日本だけで育種されてきた結果なのか、それともグローバルに育種されているものなのか、セキショクヤケイはどんな生態を持つのか、普段卵や鶏肉はどういうニワトリから来ているのか、などなど…この全てに関して無知だった。しかし本の中では丁寧に紹介されている。ニワトリに関する数多のトピックを網羅してくれているので、ニワトリについて知りたい場合は非常に有用な本であると思った。良い勉強になった。