アルツハイマー病とは何か (角川SSC新書) [Kindle]

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  • S35生まれ.T大卒→かがやかしいキャリア(=ハーバード大学や理化学研究所のチームリーダー=まるで誰かとおんなじだな)ののちに北海道でCL開業されている先生.
    1.私とアルツハイマー病との関わり
    日本人の死因の第3位に肺炎が来たが,そのbaseに認知症が潜んでいることが多い(=認知症→誤嚥性肺炎)⇒アルツハイマー病は死に至る疾患である! (=再三強調)                      
    2.アルツハイマー病と認知症
    “面倒を見られ方が下手なひと”という表現(P.61)
    3.アルツハイマー病の診断と治療
    抗アセチルコリンエステラーゼ薬は,コリン仮説という証明できなかった仮説に基づいてつくられた,という表現(P.76)
    4.糖尿病とアルツハイマー病
    DMで血糖を下げすぎるのは認知症にわるい=再三強調(P.106),高齢者ではDMはゆるめの管理を(P.112)
    5.アルツハイマー病を予防する
    地中海食の特徴(P.134)
    オレイン酸,αリノレン酸は良い,リノール酸は摂りすぎるとダメ,飽和脂肪酸は×,トランス脂肪酸はもっと悪い(P.138-)
    【番外編】アルツハイマー病研究
    “さいしょのアルツハイマー病患者”の話は興味深い(P.154-)
    19世紀からの痴呆症医療の歴史もためになる.昔は痴呆といえば老年痴呆と進行麻痺(=梅毒)(P.163)
    家族性アルツハイマー病の遺伝子変異:①APP遺伝子と②プレセニリン1,2(=γセクレターゼを発現)の変異のためアミロイドβの蓄積が進む
    アルツハイマー病孤発例の遺伝子リスク:ApoEが,ApoE4だとアミロイドβが溜まりやすい(P.194)
    TREM2遺伝子変異もリスクファクター.那須ハコラ病でも同じ遺伝子変異あり(P.204)
    TYROBPという物質がカギとなるかも知れぬ(P.209)
    ※この先生は,ADの発症原因を「炎症」にかなり重きを置いている印象.→抗炎症薬は効くのでは?(=あまりはっきり書いてないが)

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著者プロフィール

1960年京都生まれ。85年東京大学医学部卒業後、東大病院第三内科、自治医大病院などを経て、92年より博士研究員として、ハーバード大学医学部へ。95年に同大医学部講師。97年クリーブランドクリニック財団ラーナー研究所助教授就任。同年、オハイオ州立大学助教授兼任。99年理化学研究所脳科学研究センター チームリーダー就任。2001年K&Iオホーツク海病院勤務。2004年オホーツク海病院院長。2009年北海道北見市で愛し野内科クリニックを開業。医師。医学博士。

「2023年 『腎機能がよくなる方法を1冊にまとめてみた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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