天智と天武 ―新説・日本書紀―(1) (ビッグコミックス) [Kindle]

著者 :
制作 : 園村昌弘 
  • 小学館
3.29
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感想 : 2
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感想・レビュー・書評

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  • 話題になっていたので早速読みました。
    山岸涼子先生の日出処の天子では蘇我毛人が麗人であり、もはや作品とまったく関係ないところで、蘇我家の血筋にしてやられてる………とうれしい悲鳴を上げております。事実はどうあれ、この血が絶えているというのは誠に惜しいことであります。

    大海人皇子が主人公ということで、大化の改新までの話だと思っていた私は驚きました。しょっぱなで入鹿が殺されてしまう。
    そして登場人物が出て来て、手塚治虫の火の鳥「太陽編」にて出会った大海人皇子や大友皇子のことを思い出しました。あれでは、大海人皇子は少々こうかつな人物の印象を持っていますが、こちらはこうかつだけれども、そのこうかつさの裏にある心情が書かれていて、人間らしくとても好ましいです。中大兄皇子についてですが、この人とっても山岸先生の厩戸皇子に似てますね。ただ、厩戸皇子と違うのは、天賦の才で、ここら辺はもっと考察する余地がありそうです。中大兄皇子はとても寂しい人です。

    二人の愛憎が加速して行く様子を見ていると、BL漫画なら楽なのにね、と思ってしまいます。でもそこが良いんだなあ。本編には期待せず、二人がくっつく夢とか妄想してる程度が良いでしょう。

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著者プロフィール

中村真理子:四国大学短期大学部教授。幼稚園にて教諭、園長として24年間勤務。幼児教育のエキスパートとして研究発表多数。

「2023年 『ある10人のこども』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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