住んでみた、わかった!イスラーム世界 目からウロコのドバイ暮らし6年間 (SB新書) [Kindle]
- SBクリエイティブ (2014年2月14日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (238ページ)
感想・レビュー・書評
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ドバイに6年間住んでいた著者が、イスラーム教徒の生活を紹介した本。
多くの人が誤解しているイスラーム教徒の生活について、UAE(アラブ首長国連邦)の文化や風習を中心に解説しています。
タイトルにある通り、 目からウロコが落ち、イスラーム世界の暮らしを知ることができました。イスラーム世界の暮らしを知る上で読んでおくべき一冊。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
帯の写真が男性なので著者も男性かと思って読み始めたら著者は女性だった。イスラーム世界は男女が名各に区別され、行動もともにしないので、同じイスラームの人々でも女性の細やかな日常を知らないだろう。著者が女性であるためイスラームの女性の日常がよく見えた。
「イスラーム教徒はイスラーム教徒ではない人をどう思っているのだろう?」それ私が感じていた疑問だった。ユダヤ・キリスト・イスラーム教の唯一神を信じる人から見れば、「死後永遠に救われないなんて可哀想に、今信仰すればこの世の短い時間なんて比べものにならないくらい長い時間救われるのに、なんて馬鹿な選択をしているのだろう」と思うのではないか、と。本当に唯一神の信仰をしているなら、自分ならそう思う。
けれど、宗教を持たない日本人にもそんなに冷たい視線を向けているようにも見えず……疑問だった。
本書を読んでいると、その疑問が少し氷解した。イスラームの日常の中でも神との関わりは人それぞれで、その人と神との関わり方に意見をださない、という文化が根付いているのようだ。 -
知らないことをたくさん知ることができた。
ここに書いてあるのはUAEという一部の国でしかないけど、それでも驚かされることがたくさんあった。 -
アラブ首長国連邦(UAE)のドバイで日本語と空手を教えることになった著者。生徒との交流、現地での暮らしを通して徐々に理解していった、イスラーム教徒にまつわる行動の不思議を解き明かす
豚肉や飲酒はダメ、断食、女性差別…どうもイスラム世界には窮屈なイメージしかなかった。が、本書を読むと湾岸諸国でも国によって微妙に違いがありUAEでは女性の方が大学進学率は高い、優遇されているように見える男性は義務を果たすのがかなり大変、押し並べて親日的…等、いろいろな発見があった。
(B) -
UAEでは幼稚園からイスラームについて習い始める。小学校から大学まで必須教科。
アラブ人は自分の持ち物をほめられると嫉妬の目をかけられた縁起の悪いものになるので人にあげようとする。
一般に犬は不浄の動物として扱われている。
ラマダン期間は親族同士で集まって毎晩一緒に食事をする。1ヶ月間に同じ場で同じものを食べることはとても意義がある。厳しい規則を共にするので連帯感が生まれる。男女が一緒なのは幼稚園まで。私立大学は男女共学。
礼節を重んじる日本人はイスラムの道徳を体現していると思われている。