ソーシャルマシン M2MからIoTへ つながりが生む新ビジネス (角川EPUB選書) [Kindle]

  • 角川アスキー総合研究所
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  • あらゆるものがソーシャルになり、スマートになる。

  • 2013年の

  • ・あなたの運転する自動車が、地理情報や車体情報、さらに安全情報などを収集し、それを「友達」(あなたの自動車をフォローしている別の自動車)とシェアする。それにより、燃費の改善、相乗りの実現、目的地への到着時間の短縮、駐車場の発見の容易化などが達成される。

    ・「ソーシャルテクノロジーによって何が得られるかは、ソーシャルテクノロジーそのものほど明確ではない。ソーシャルネットワークが実現するもっとも重要な価値とは、他の参加者へのアクセスだから」。いま、私たちがすべきなのは、この「参加者」の中に機械を含めること

    ・無生物である機械にソーシャルな性質を与える

    ・それはM2C、すなわち「マシン・トゥ・コンシューマー」

    ・テクノロジーに不安を感じるのではなく、温かく歓迎されているような気分になれたら素晴らしいのではないか、アップルのようにテクノロジーを簡単にすることで企業を成功へと導けたらすごくないだろうか

    ・あらゆるものがソーシャルになる。

    ・ウィキペディアでは「ソーシャルグラフ」を次のように定義している。「ソシオグラムのこと。ソシオグラムとはインターネットのユーザーの関係を表したグラフを意味する」ことで「人と人の関係のこと」といった説明をしていない

    ・つまり世界の一方には、未来に手を伸ばそうとしている人間たちがいて、彼らは周囲の世界とより親密で広範な関係を結びたいと考えている。そしてもう一方には、ますます処理能力を伸ばそうとしているコンピューターがいて、人間と対面で、あるいはネットワークを通じて知性的な対応を行うことができるようになっている。

    ・インターネットに接続されたデバイスを、ネットワーク上の「友達」のように扱えるようになったら、社会はどう変化するだろうか

    ・人間が想像力を働かせ、ネットの反対側にいる相手を治世のある存在ととらえるようになるからだ。コミュニケーションしているのが人間であろうとなかろうと、ネットワーク上にあるものはすべて、0と1のデータに還元される。

    ・データは新しい石油である。

    ・マシンを物理的な姿を持つものとして考えることをやめ、「データの塊」としてみるのである。

    ・これからの製品にはどんな機能や性質が追加されていなければならないのだろうか。もっとも重要な性質は「データ」である

    ・すべての製品が二つのインターフェースを持つようになる。まずは私たちにおなじみの、手で触れる物理的なインターフェース。液晶画面、ボタンやレバー、スピーカーなど、私たちが五感を通じて関わりあうことのできるものである。そして二つ目が、ネットワークを通じて操作するデジタル・インターフェースである。これは製品の「デジタル・アバター」というべきものであり、ネットワーク上で製品の化身となるものだ。左側にあるのが「現実」の製品で、この場合は冷蔵庫。右側にあるのが現実の製品を置き換えた「データ上の」製品であり、独自の構成要素を持っている。

    ・いまや誰もが、スマートフォン上でアプリが動くことが当たり前と考えているが、10年前には状況は全く異なっていた。携帯電話の開発者は、サードパーティがネットワークを通じて自分たちの端末にアクセスするなど考えもしなかった。現在では、外部の開発者に関心を持たないデザイナーはいない。

    ・ソーシャルという要素を加えることで参加者がコンテンツを加えるようになり、「つながりがあること」に価値が生まれる。誰もがインターネットに接続されたコンピューターから、何ギガバイトもあるデータを集めてこられる。そのデータを「ソーシャルによる抽象化」でデータを取捨選択し、分析し、意味を見出すための文脈が生まれ、データを情報へと変える。

    ・「ネットワークに接続する機能を持つ製品が増えてきた。。。しかし真のモノのインターネットを実現するうえで重要なのは、単にネットに接続する製品を増やすだけでなく、それを利用したサービスを増やすこと。ネットワークへの接続が実現すると、次に出てくる質問は決まって「で、これからどうする」。この出発点が「この製品のユーザーとなるのはだれか」というもの」

    ・キンドルはモノといいうよりは、ポータル。

    ・アマゾンは外部の開発者に対して「開発環境」を提供している。これこそが、ソーシャルマシンにおいてもっとも重要な要素。

    ・最近、さまざまな会社が、人々に「正しい行い」をさせることにビジネスチャンスを見出している。行動経済学の研究から得られた知見を活用し、さらにはネットに接続可能な危機から得られたデータを役立てる形で、企業の双方が得をするようなシナリオを実現している。

    ・プログレッシブ保険は、自動車に通信装置をつけ、バイタリティは薬瓶につけられるボトルキャップを開発していた。これらを追加型という

    ・内蔵型は、ネットワークへの接続性を前提にして、あらためて製品をデザインしなおす。カーシェアサービスの流行を前にして、多くの自動車メーカーが「共有」機能を内蔵した新車の開発に取り組んでいる

    ・ソーシャルマシンでは、そうした処理能力を製品以外の場所に置くことができる。製品自体、スマホの上、クラウド上。検討に当たり、製品は1か所で使用されるのか、それともあちこちへ運ばれる?1回の充電でどれだけ長く機能する?データはリアルタイムでサーバー側に送る必要があるのか、それとも一定間隔で大丈夫?など

    ・「毎晩11時になると、私の設定温度は10度まd下げられる」「毎週土曜日、私は20度に下がるまでエアコンをつける」、ネストはこれまで孤立してきた機械にインターフェースを与え、ソーシャルマシンに変えた。

  • モノのインターネット、いわゆるIoTのなかでもコンシューマ向けの分野についてソーシャルマシンと定義して、これからのビジネスチャンスについて語ります。全体にやや冗長な感じを受けるも、ビジネスモデルとして、「人がモノをシェアする。」、「モノがデータをシェアする。」はとてもスッキリとした分類で腑に落ちました。

  • 色々な機械がネットワークに接続するようになった今、ソーシャルマシン(イノベーション)としてどのようなデザインが使われているか、などを解説。
    昔から言われている SF 的な社会(生活)は来るのだろうか ^^;

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