総理の夫 [Kindle]

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  • 実業之日本社
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感想・レビュー・書評

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  •  史上初の女性総理大臣誕生。こういうのが実現する時代は来るんだろうか。この熱さ、夢物語にしてもつい感情移入して熱中してしまう。逼塞した現状と対比させるこの設定はうまい。ヒール役を配してちょっとハラハラさせるところもよくできている。それに何といってもあの伝説のスピーチライター久遠久美が一枚かんでいるところがまた心憎い。そこまでやるなら総理の施政方針演説の一端でももっと長々と聴かせてほしかったな。さてそれはいいのだが、すべてをぶち壊しているのが主人公たる相馬日和。あまりのみっともなさにドン引き。さすがにひどすぎでしょこれは。凛子を引き立てる役柄ではあるにせよ、情けなくて読んでいてアホらしくなる。原田マハ、一押しだったのになあ、どうしちゃったんだろう、というかしょせんはこの程度だったのかい。

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著者プロフィール

1962年東京都生まれ。関西学院大学文学部、早稲田大学第二文学部卒業。森美術館設立準備室勤務、MoMAへの派遣を経て独立。フリーのキュレーター、カルチャーライターとして活躍する。2005年『カフーを待ちわびて』で、「日本ラブストーリー大賞」を受賞し、小説家デビュー。12年『楽園のカンヴァス』で、「山本周五郎賞」を受賞。17年『リーチ先生』で、「新田次郎文学賞」を受賞する。その他著書に、『本日は、お日柄もよく』『キネマの神様』『常設展示室』『リボルバー』『黒い絵』等がある。

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