- Amazon.co.jp ・映画
- / ISBN・EAN: 4988126209124
感想・レビュー・書評
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50~60年代にホワイトハウスで大統領の執事
を努めた黒人男性ユージン・アレンの実話を
ベースにその生涯を描いた人間ドラマです。
奴隷の子として生まれながらも懸命に働きホ
ワイトハウスでの職を得た主人公セシルの目
を通して、激動の米国現代史をリアルに映し
出し、歴代大統領にまつわる多彩なエピソー
ドに加えセシルと妻子が織りなす波乱に満ち
た家族劇も情感豊に展開していて、ひたすら
実直に信念を貫く男の人生に感動した映画で
した。主演のフォレスト・ウィテカーの演技
も素晴らしく貰い泣きした映画でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
50~60年代にホワイトハウスで大統領の執事を努めた黒人男性の話を映画化したものです。
ホワイトハウスで執事という大事な仕事をしているが白人に雇われているという父のことが受け入れられない息子。その息子は何度も警察のお世話になりながらも人権についての運動に参加している。相対する感じがするが、どちらの立場についても、やはり人種ということをテーマに色々と考えさせられます。他人と違うことを、違う点をどうしても探したくなる人間の性とは・・・違うからこそと考え難い・・・本当に難しい問題です。また、黒人の大統領が出たことは色々な面からも大きな影響だったということが、この作品から改めて感じました。
この作品はぜひ見る価値あります。 -
(Amazonより)
米国の第34代大統領アイゼンハワーにはじまり、ケネディ、ジョンソン、ニクソン、フォード、カーター、そしてレーガンまで。
7人の大統領に仕えた黒人執事の実話に基づく、感動のヒューマン・スペクタクル
【ストーリー】
綿花畑の奴隷として生まれたセシル・ゲインズは、見習いからホテルのボーイとなり、遂には、ホワイトハウスの執事にスカウトされる。
キューバ危機、ケネディ暗殺、ベトナム戦争・・・
アメリカが大きく揺れ動いていた時代。セシルは、歴史が動く瞬間を、最前で見続けながら、忠実に働き続ける。
黒人として、そして、身につけた執事としての誇りを胸に。
そのことに理解を示す妻とは別に、父の仕事を恥じ、国と戦うため、反政府運動に身を投じる長男。
兄とは逆に、国のために戦う事を選び、ベトナムへ志願する次男。
世界の中枢にいながらも、夫であり父であったセシルは、家族と共に、その世界に翻弄されていく。
彼が世界の中心で見たものとは?
そして人生の最後に流した、涙の理由とは―
ラストは長男とわかり合うことが出来て本当に良かったです。
生きて来た時代か違うのですから 考え方が違うのは仕方ないと思います。
日本も他国民族化していくんだろうなぁ...
外国人の方がまわりに増えてきているよね...
世の中いろんな人がいるので 同じ日本人だから安心っていうわけではないとは思っていますが 言葉の違いはハードルが高いです。 -
アイゼンハワーからレーガンまで34年に渡りホワイトハウスで執事を務めた黒人の実話を映画化。
何度も逮捕されながら公民権運動に走る息子と執事といういわば白人に従う仕事を選んだ父。終盤の展開は色々考えさせられる。
30年なので、一人一人の大統領のエピソードは薄くなるが、この映画はやはりこの時間の長さが重要なポイントであると思う。アメリカという国は黒人が奴隷同然の扱いを受けていた時から黒人の大統領が誕生するまで、人一人の人生の長さで間に合ってしまうのだ。それってやっぱりすごいことだと思う。 -
歴代大統領の似てなさぶりがなかなか面白いですが(ジョン・キューザックはジョン・キューザックにしか見えない)、歴代大統領が登場する政治ドラマを期待すると肩透かしを食うかも。ここで描かれるのは黒人労働者のリアルな実態であり、公民権運動の推移。最後に年老いた執事がオバマ政権の誕生を目の当たりにするという展開は見事。
ただ、そのような世の中の流れの中でホワイトハウス内の黒人労働者の改善待遇が進まないという皮肉。ようやく改善されたのが保守派のレーガンの時代だったというのが興味深い。 -
★4.0
こうして映画で観ると、大統領の執事のトップに上り詰めた特別な人の人生だと思いがちだけれど。
本当はよくあるどこかの家庭と同じ。
この人にとっての当たり前の日々を、毎日コツコツ積み重ねて、積み重ねて、積み重ねて、ようやくたどり着いた名誉。
黒人への差別をなくす為、様々な人が様々な形で闘った。
だれ一人欠けても、今を勝ち取ることはできなかっただろう。
オバマ氏が大統領になったのがどれだけ凄いことなのか、私は全くわかっていなかったのだな。 -
【MEMO】
*「闇は闇を追い払えない
闇を払えるのは “光” だけだ」
冒頭で引用されるキング牧師の言葉が 心に重く響く -
戦後のアイゼンハワーからレーガンまで、ホワイトハウスで執事を務めた1人の黒人の人生を描く。
主に描かれるのは「黒人差別」とその克服のための彼や彼の息子、そしてホワイトハウスに代表される「アメリカ社会」がどのように考え、動いてきたのか。
大統領の執事として、忠実に、決して表立って「差別」に抗おうとしない主人公。一方、彼の息子は「反差別」の社会運動へ積極的に身を投じていく。衝突する両者。そして、社会運動を受けて、ホワイトハウスもまた揺れ動き、変わっていく。
映画内でのキング牧師が主人公の息子に言う言葉が重い。「黒人執事」も戦っている。彼らは白人の家の中で常に穏やかで礼儀正しく、「黒人」が決して憎むべき敵でないことを身をもって示し続けてくれる。
彼も、彼の息子も戦ってきた。そして、その戦いの一つの結果としてオバマ大統領の誕生に繋がっていった。
アメリカの歴史は、こういった「人権」「差別」というものをめぐって揺れ動いた歴史なんだなあ、と再認識。
そして、過去の黒人差別を描いた映画が多数作られるということは、現在進行形であるとはいえ、そういった差別を克服し、今後も克服していくというアメリカの自負と
決意の表れなのかも知れないなあ、と思った。