苦しみをなくすこと (サンガ新書) 役立つ初期仏教法話 [Kindle]

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  • ・苦を捨てる道は、無執着の道です。得ると執着・束縛ですが、捨てると自由なのです……。俗世間の価値観に振り回されると、執着・束縛に繋がります。

     良薬は口に苦し、と言いますが、いきなりこれを読んだら多くの人は、苦しみをなくすどころか、怒りが芽生えてしまうかもしれませんね。長老は、当たり前のように語りますが、理屈で理解しようとすると、論理が飛躍しているように感じられる部分があり、納得し難い教えがあります。

     13歳で出家得度された長老には、分らないかもしれませんけど、ある意味それほど、私たちが子供の頃から親やや先生、友達たちなどから植え付けられた価値観は凝り固まっているのではないでしょうか?仏教初心者には、小池龍之介さんの本の方がオススメです(^▽^)/

     >苦を捨てる道は、無執着の道です。得ると執着・束縛ですが、捨てると自由なのです……。俗世間の価値観に振り回されると、執着・束縛に繋がります。自分が本当に必要とする者だけを手に入れて、それにこだわり過ぎないようにすることで、自由になれる…?

     >子供の頃から「人は死ぬものだ」ということを意識していれば、余命を宣告されても「じゃあこれから死ぬまでどう生きるか」だけを考えればいいのです……。死ぬまで、こうして知りたいことを求め続けて生きてゆくことが出来たとしたら、それはそれで幸せなのかもしれませんね。

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著者プロフィール

アルボムッレ・スマナサーラ
Alubomulle Sumanasara

テーラワーダ仏教(上座仏教)長老。1945年4月、スリランカ生まれ。13歳で出家得度。国立ケラニヤ大学で仏教哲学の教鞭をとる。1980年に来日。駒澤大学大学院博士課程を経て、現在は(宗)日本テーラワーダ仏教協会で初期仏教の伝道と瞑想指導に従事している。朝日カルチャーセンター(東京)講師を務めるほか、NHK Eテレ「こころの時代」「スイッチインタビュー」などにも出演。著書に『サンユッタニカーヤ 女神との対話 第一巻』『スッタニパータ「犀の経典」を読む』『ダンマパダ法話全集 第八巻』『ヴィパッサナー瞑想 図解実践─自分を変える気づきの瞑想法【決定版】』(以上、サンガ新社)、『怒らないこと』(だいわ文庫)、『心は病気』(KAWADE夢新書)、『ブッダが教える心の仕組み』(誠文堂新光社)、『ブッダの教え一日一話』(PHP文庫)、『70歳から楽になる』(角川新書)、『Freedom from Anger』(米国WisdomPublications)など多数。

「2023年 『無常の見方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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