世界最高の日本文学~こんなにすごい小説があった~ (光文社新書) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • きっと、近代日本文学なんて読まないだろう方々への読書案内。未読者のためのハードルを下げる為に短編を中心に紹介されてるが、短編が話題の中心だけに少しあらすじを紹介すれば、ほぼネタバレということに。作者の日本文学に対する愛情はあふれんばかりだが、もう少しその作品の時代、作者、そして文学的価値など作品周辺を紹介すれば面白いのでは‥‥とここまで書いてそれではそもそものコンセプトから離れてしまうかと気づく。
    あっという間に読めて、読んでない短編もあったので良い読書案内でした。

  • 短編の日本文学小説の中から著者が12作品をピックアップして紹介しています。

    日本文学小説という大きなくくりだと、読んでみたいけど読みにくそうというイメージがありました。この本で紹介されている小説は短いため、本書の途中でその作品を読んでみても楽しめると思います。

    それにしても日本文学って暗い話が多いのでしょうか。暗いというよりは人間のディープな部分といったらよいのでしょうか。人間のヘンタイ的なところが表現されているものが多いように思います。(紹介されているのもそういうものが多いです)

    それはいいのですが、それぞれのヘンタイ的な部分が全く「わからない」ということがないのが怖いところです。(僕だけかもしれませんが)
    全ての人間が‘平準的‘で‘理性的‘なわけではありません。大なり小なり誰もが持っているヘンタイ性が、ヘンタイばかりの日本文学の作家達を輝かせ、今でも読み継がれているのかもしれません。

  • ・6/15 読了.確かに変態の割合は日本は世界に比べて多いのかも.オタクや変わった趣味の人、こだわりも持つ人が多そうなところなんかまさに日本の特徴かもしれない.文学などの文化や芸術も独特だし.ただ単に文明が発達してなかったり教養のレベルが低かったりで世界に顕在化してないだけで、同じように独特で変わった性質を持つ民族が世界にはもっとあるのかもしれないけど.江戸川乱歩は読んでみよう、一度.

  • 世界最高かどうかは感じ方によるけれど、ブックガイドとしてはとても参考になった。特に短編の、かなり渋めの作品をあげていて、このようなガイドがなければまず読まなそうな作品ばかりなのがありがたい。

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著者プロフィール

1965年、東京都生まれ。慶應義塾大学教授。著書に『クラシックがしみる!』『問答無用のクラシック』『コンヴィチュニー、オペラを超えるオペラ』『オレのクラシック』『クラシック批評という運命』(いずれも青弓社)、『クラシック魔の遊戯あるいは標題音楽の現象学』(講談社)、『世界最高のピアニスト』『生きていくためのクラシック』(ともに光文社)、『痛快!クラシックの新常識』(リットーミュージック)、『これからを生き抜くために大学時代にすべきこと』(ポプラ社)、編著に『クラシック知性主義』『絶対!クラシックのキモ』(ともに青弓社)、共編著に『クラシック・スナイパー』シリーズ、『クラシック反入門』(ともに青弓社)、共著に『クラシックCD名盤バトル』(洋泉社)など。

「2016年 『クラシックの秘宝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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