小説 Dear+ (ディアプラス) Vol.54 2014年 08月号 [雑誌]
- 新書館 (2014年6月20日発売)
- Amazon.co.jp ・マンガ
- / ISBN・EAN: 4910043520846
感想・レビュー・書評
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いつもながら満足のいく内容でした。
特に巻頭の砂原糖子センセと志水ゆきセンセの最強タッグは、期待を裏切らない感動ストーリーでした。
砂原糖子センセ「恋煩い」は、クールで非情な不動産グループ会社社長がボロアパートの朴訥な大家に想定外の恋煩いをしてしまうストーリー。
文句なしのストーリーテラーですね。センセらしい、読み手をあっと言わせる展開でした。壁穴BLっていう新しいジャンルが生まれようとしています…言葉の響きが隠微w
攻受の見極めも楽しみのひとつです。
小林典雅センセ「デートしようよ」は、イラストが麻々原絵里依センセでストーリーにピッタリでした。
カッコいいのにヘタレな年下幼馴染みの詠介のために、フル女装でデートの練習代になってあげる羽目におちいった紘斗の、ドキドキ胸キュンラブ。内気坊ちゃん攻×男前誘い受でした。ベタに鼻血出してて爆笑!でもHシーンに磨きがかかって、お色気面でも頑張ってる!
久我有加センセ「華は恋に溺れる」は、前回の「華の命は今宵まで」の続きで完結編です。気になっていたので一番最初に読みました。華族のお家騒動の中、跡取りの実道と使用人の透は、身分違いを乗り越えての恋を成就することができるのか…?ドキドキしながら読みました。攻が苦悩しながらもブレなかったのがよかったです。透は健気だけどしっかり者。甘くてドラマティックで、時代物の良さをいっぱい感じました。
金坂理衣子センセ「恋人はファインダーの向こう」は、イラストがみずかねりょうセンセで超美麗!目の保養になりました。コテコテの関西弁を喋る受という、見た目とのギャップがインパクトありました。わんこ攻×男前関西弁受に、からみまくるチャラ男…という相関図。
桜木知沙子センセ「特別になりたい」は、ガラス工芸作家を目指す後輩大学生橿原と、彼に慕われていることにまるで気づいていない翔太の胸キュンラブ。陵クミコセンセの橿原がイケメン!
デビュー20周年の桜木センセのインタビューと、全作品紹介もありました。これからもますますの活躍を期待しています!
碧井アオセンセ「はつ恋のタイムラグ」は、再会愛。ピュアだった高校生の頃とは違う自分に引け目を感じて臆病になってしまうけれど、恋心は昔と変わりなく。
微妙な男ゴコロが丁寧に描かれていて胸に響きました。
道草ジョンセンセと氷室センセのマンガもしっかり読みました。面白かったです。
第1回ディアプラス小説大賞の結果が載っていました。
期待作「君と孤独の星座をみせて」は次回掲載予定だそうです。官僚BLらしいですね~楽しみです。詳細をみるコメント0件をすべて表示