ちいさこべえ(1) (ビッグコミックススペシャル) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • こんな気質の男と女が踏ん張って、今日を生き明日を作っていくのがいいなあ、と、つくづく感じる。
    かつて憧れて夢を見たあの人たちとは、比べて自らの資質が決定的に欠けているのに、だいぶ遅くなってから気付いて行った。今は総て遙か遠くに過ぎ去った跡を、透かして見送るばかりだが、少なくともああいう人たちが本当にいることを、私は知っている。そのことを幸せに思う。
    天変地異が続き、世界がひょっとして終わる兆しを見せているんじゃないかと思うこの今も、あの人たちは家を建て、営みをつなげていくのだ。世界よ今しばらく滅びるな。幸あれ。

  • 糸井さんのオススメだったが、うーん普通

  • 90年代後半から始まったりゅうず…でどうこうの漫画以来で、本作は山本周五郎原作が、山田太一(受賞者)のホームドラマのように仕上がっており、驚いた。脈々と受け継がれている。しかもネットに作者インタビューがあり、顔出ししていたとは…
    http://getnews.jp/archives/868488
    http://news.livedoor.com/article/detail/9922986

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著者プロフィール

山本周五郎(やまもと しゅうごろう)=1903年山梨県生まれ。1967年没。本名、清水三十六(しみず さとむ)。小学校卒業後、質店の山本周五郎商店に徒弟として住み込む(筆名はこれに由来)。雑誌記者などを経て、1926年「須磨寺付近」で文壇に登場。庶民の立場から武士の苦衷や市井人の哀感を描いた時代小説、歴史小説などを発表。1943年、『日本婦道記』が上半期の直木賞に推されたが受賞を固辞。『樅ノ木は残った』『赤ひげ診療譚』『青べか物語』など、とくに晩年多くの傑作を発表し、高く評価された。 

解説:新船海三郎(しんふね かいさぶろう)=1947年生まれ。日本民主主義文学会会員、日本文芸家協会会員。著書に『歴史の道程と文学』『史観と文学のあいだ』『作家への飛躍』『藤澤周平 志たかく情あつく』『不同調の音色 安岡章太郎私論』『戦争は殺すことから始まった 日本文学と加害の諸相』『日々是好読』、インタビュー集『わが文学の原風景』など。

「2023年 『山本周五郎 ユーモア小説集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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