日曜日の沈黙 ミリア&ユリシリーズ (講談社ノベルス) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  •  2年前に、謎の自殺を遂げた新進気鋭の天才推理作家・来木来人。彼の見つけた「究極のトリックのネタ」を賭けたミステリィイベントが開催される。
     会社員の石崎幸二と、似非ミステリィ同好会のミリアとユリが、このイベントに隠された真の目的を暴く。
     そして、究極のトリックとはいかなるものなのか!?

     
     全編通して、非常にレベルの高い面白さでした。プロットとストーリーは。
     自分としては、登場人物の、あの軽妙すぎるノリにはいささか閉口してしまいます。特に、ミリアとユリが絡むシーンは、あまりにもクダケ過ぎ。パズル要素満載で、計算された巧妙なトリックには大いに感心しただけに、もっと硬派な造りでも良かったんじゃないかなとも思います。
     確かに、ライトな感覚が良いアクセントになっていると思う人も多いかと思いますが、自分は合いませんでしたね。
     それでも面白い。

  • 第18回メフィスト賞受賞作。ミステリィのトリックなんて結局タネを明かせばそこまで複雑なものはなく、単純なものがほとんどのように思える。本書の宣伝文句の中にも「お金では買えない究極のトリック」とあるが、それも登場人物の台詞を借りれば、「くだらないわっ! くだらなすぎるわ!」とも言えるし、「い、いや、トリックとしては斬新だと思うが……。そう言われると……」とも口ごもってしまう。しかし物語の構成やユーモアを交えた語り、キャラクター達の活躍?も魅力的に思えてくるほどよく出来た作品であることは間違いない。あとは読者の好みと、ノベルスタイプでしか発売されておらず絶版で手に入りにくいところだけか。

  • 『ミステリィの館』へようこそ。もともと当ホテルは密室で死んだ作家・来木来人の館。これから行われるイベントでは、彼が遺したという「お金では買えない究極のトリック」を探っていただきます。まずは趣向をこらした連続殺人劇をどうぞ。そして興奮の推理合戦、メフィスト賞ならではの醍醐味をご堪能下さい。メフィスト賞受賞作。

    著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
    石崎/幸二
    1963年生まれ。埼玉県出身。東京理科大学理学部卒。現在、某化学メーカー勤務。独身。血液型O型(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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著者プロフィール

埼玉県生まれ。東京理科大学理学部卒業、某化学メーカー勤務。『日曜日の沈黙』で第18回メフィスト賞を受賞。著作は他に『あなたがいない島』、『長く短い呪文』、『袋綴じ事件』、『復讐者の棺』、『≠(ノットイコール)の殺人』、『記録の中の殺人』、『皇帝の新しい服』(いずれも講談社ノベルス)、『首鳴き鬼の島』(東京創元社)がある。

「2013年 『鏡の城の美女』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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