サーバントリーダーシップ [Kindle]

  • 英治出版
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感想・レビュー・書評

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  •  引用と例示でモヤモヤする本である。他者に考えさせるということがサーヴァント・リーダーシップにおける肝なんだと思う。
     とにかく長いよロバート・K・グリーンリーフさん…。というのが感想である。しかし、長いのにも理由がある。この本ではどうしても教育と宗教を抜きにして語れないが、短くしてしまって経緯を語られないと宗教教育本みたいなヘンテコな本になるということが筆者にも分かっていたのだろう。
     ちなみに考えさせる引用とは以下のふたつである。
     ”かつてアルフレッド・ノース・ホワイトヘッドはこう言った。「どんな言語も、意味が曖昧ということはない。直接的な経験と関連づけて意味をとらえるように、想像力の翼で飛躍すればいいのだ」と。”
     ”マディソンの婦人会に招かれたライトは「芸術とは何か」について語った。…(途中略)…何も言わずに、ハンス・クリスチャン・アンデルセンの童話『人魚姫』を読み始めた。…(途中略)…「みなさん、これが芸術です」。…(後略)”
     また、ジェイムズ・サーバーの『現代の寓話』から「庭に一角獣がいるぞ」の話を持ち出したりもしている。

  • ■一言で言うとどんな本?
    ・時代に求められる「サーバント(奉仕)」という概念の新しいリーダーシップ像について説いた本

    ■気づき
    ・サーバントリーダーシップと7つの習慣は共通する考え方が根底になると感じた(主体性や、相手の話を傾聴する・共感することを重んじる点など)
    ・「導くこと」と「奉仕すること」は両立する

    ■今後の行動への反映
    ・人へ働きかける時には、主体的でいること(相手の為に自分は何ができるかを考える)

    ■印象に残った言葉や表現
    ・全ては個人のイニシアティブから始まる
    ・サーバントにとっては、この世のどんな問題も、ここに、つまり自分自身の中にあるもので、どこか外にあるものではないという考え方が古くからあったことが分かる。そして、世の中の欠点を直そうとするなら、サーバントにとってその変革のプロセスはここから、すなわち自信から始まるのであって、どこか外から始まるのではない。

    ■こんな人にオススメ
    ・管理職を目指す、または既に役割を担っている人
    ・大声を出して、ぐいぐい引っ張る、どちらかというと目立ちたがり屋向けのリーダーシップ・スタイルは、自分には向かないと思っている人には特におすすめ

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