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感想・レビュー・書評
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探偵・御手洗潔の初期の短編集。長編の方が面白いのだが、短編でも十分楽しめた。
『異邦の騎士』よりも後に読んだ方が良い作品。御手洗と石岡がなぜコーヒーを飲まなくなったかが、本作の『数字錠』を読むとわかる。御手洗の熱さが伝わる良い話なので、女性からの評価が高いのもわかる気がする。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
御手洗シリーズ初期短編集。
数度は読んでいるはずなのに、なぜだかちっとも内容がアタマに残らない。他の人が書いたレビューに「御手洗がコーヒーを飲まなくなった理由がわかる」と書いてあったので、「ああそういえば・・・でもどうして飲まなくなったんだっけ?」と考え込む有様。
収録されている四編はどれもそこそこ楽しめます。内容をあらかた忘れちゃったワタシが言っても説得力がないかもしれないけど(笑)。 -
何かで知って、ずっと読んでみたかった御手洗潔シリーズ。
一気に読んでしまうくらい面白かった。
短編が4作品というのも読みやすくて、
御手洗潔と石岡君が主に主人公として出てきているのかと思いきや…
事件に関わった別のキャラクターから見た御手洗潔が描かれているお話もあり、
そういうのも新鮮で面白かった。
もちろん、石岡君目線でのお話も面白い。
御手洗潔という人物に惹かれる…
自由奔放かと思いきや、優しさもあるし、
人間的な部分も感じて…
私が一番心に残ったのは、一番最初のお話。
「数字錠」
御手洗潔の優しさや、人間的な部分、
事件を解決しないといけない葛藤みたいなものも感じられ、
犯人の人間性や生い立ちなんかっもあって、とても切なさが残った…
実は、この本の前のお話、
「占星術殺人事件」
お恥ずかしながら、まだ読んでいないので、読みたいなと思っている…… -
この短編集は、佳作揃いです。この作品を読んで、初めて探偵物だと思えました。また、ここで一気にキャラ立ちもしました。あの竹越刑事も登場します。それにしても、昭和(末期)だなと。(1987年)