風のマジム (講談社文庫) [Kindle]

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  • 4.5

  • 取引先の社長に勧められた本。実話を元にした小説。会社を作る意味を感じられるさわやかな話し。

  • マジムやおばあ、島の人々たちの思いを乗せて風が島の香りを世界に運ぶ。小さなサトウキビの島でのラム酒造りに挑む主人公に彼女を見守る人々のシマクトゥバが優しい。まるでページから芳醇な香りとグラスにぶつかる氷の音が聞こえてくるような一冊。 #

  • うちなーぐちで真心を意味する“まじむ”と名付けられた女性が、一念発起して派遣先のベンチャーコンクールに応募して夢を叶える姿を描いたサクセスストーリー。マハさんの作品をすべて読んだわけではないので他にもあるかもしれないが、デビュー作『カフーを待ちわびて』以来の沖縄を舞台とした作品だ。
    人生の師匠でもあるおばあ、ほのかに恋心を抱く行きつけのカフェバーのバーテンダー、離島の人たちなど登場人物も多彩で楽しい。実話を基にしたというのもすごい。ラム酒が飲みたくなった。
    kindle unlimitedにて。

  • 沖縄産の「風の酒」を造る。

    伊波まじむが会社のベンチャー企画コンペに南大東島のサトウキビでラムを造るという企画で応募する。
    まじむの沖縄産ラムにかける想いの熱さが心地よかった。

  • 那覇のIT企業に勤める派遣社員が、起業アイディアの募集に応じて、南大東島でラムを作るという、実話に基づいた話。訳あって酒をやめて三年になるが、再び飲み始める機会があるとすれば、一択でアグリコールのラムだろうと思ってしまうようなストーリー。

    作者の沖縄のストーリーを読むには初めてだったが、方言が見事だった。

  • タイトルを見た時、どんなストーリーなのか想像がつかなかったけど、読み始めたらあっという間に読了。沖縄産アグリコールラム酒を作るために、起業した若い女性のサクセスストーリーなんだけど、勢いだけじゃなくて思わず感情移入してしまう展開や沖縄が目に浮かぶような情景や言葉遣いが秀逸。南大東島の風に思いを馳せながら、サトウキビ畑を想像しながら、ラム酒ってどんな味がするんだろうと、読んでいる最中ずっと楽しかった!

  • 南大東島で作られているラム酒、コルコルが出来上がるまでの物語をベースに作られたフィクション小説。
     
    この話を知る前に南大東に行き、島の人と話して、島の空気を感じて、実際にラム酒も現地で飲んで購入していたので、小説を読み進めながらその風景を思い出していた。
    本当に小さな島だけども、その小さな島を一面サトウキビが埋めている景色は圧巻としか言えない。
    あの島でこんな物語があったらいいなとおもいつつ、なくても小説より尊い物語があの島にはあったと思う。
    そういう意味で、程よい小説だなと思った。リアルな出来事をベースにして作られた小説として、そこはかとなくほどよい距離に、この小説は立っている。

  • 南大東島産ラム酒を無性に飲みたくなりました。

  • 読書後の清涼感が半端ない!キューバリブレがたまらなく飲みたくなる

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著者プロフィール

1962年東京都生まれ。関西学院大学文学部、早稲田大学第二文学部卒業。森美術館設立準備室勤務、MoMAへの派遣を経て独立。フリーのキュレーター、カルチャーライターとして活躍する。2005年『カフーを待ちわびて』で、「日本ラブストーリー大賞」を受賞し、小説家デビュー。12年『楽園のカンヴァス』で、「山本周五郎賞」を受賞。17年『リーチ先生』で、「新田次郎文学賞」を受賞する。その他著書に、『本日は、お日柄もよく』『キネマの神様』『常設展示室』『リボルバー』『黒い絵』等がある。

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