人事小僧さんの感想
2017年4月9日
○引用 第二次世界大戦でなく、第一次世界大戦こそが現代文明の「分水嶺」だったのです。世界が現在のようになった最大の原因は、第一次世界大戦におけるヨーロッパの近代文明の大きな挫折があるわけです。 自分が真実と思うことをいうと、周囲から「いい人」だと思われない。「彼はリアリストだ」と思われてしまう。そんな損な役回りをあえて引き受ける人は、きっと個人の心の仕組みや人生の理想は、大変な理想主義者に違いない。自己犠牲を受け入れ、「世のため他者のため」という意識が強い。 分子運動にせよ、政治の世界で語られる大連立にせよ、大きな一つの単位ができたら、必然的にその中でいくつもの小単位への分裂と新しい対立が自然に生まれてくる。
1947年、大阪府生まれ。京都大学法学部卒業。英国ケンブリッジ大学歴史学部大学院修了。京都大学助手、三重大学助教授、スタンフォード大学客員研究員、静岡県立大学教授、京都大学教授を歴任。石橋湛山賞(1990年)、毎日出版文化賞・山本七平賞(1997年)、正論大賞(2002年)、文藝春秋読者賞(1999年、2005年)受賞。専門は国際政治学、国際関係史、文明史。主な著書に『帝国としての中国――覇権の論理と現実』(東洋経済新報社)、『アメリカ外交の魂』(文藝春秋)、『大英帝国衰亡史』(PHP文庫)、『なぜ国家は衰亡するのか』(PHP新書)、『国民の文明史』(扶桑社)。 <第2巻執筆者> 小山俊樹(帝京大学教授) 森田吉彦(大阪観光大学教授) 川島真(東京大学教授) 石 平(評論家) 平野聡(東京大学教授) 木村幹(神戸大学教授) 坂元一哉(大阪大学名誉教授) 佐々木正明(大和大学教授) 「2023年 『シリーズ日本人のための文明学2 外交と歴史から見る中国』 で使われていた紹介文から引用しています。」