バスタンテさんの感想
2022年10月9日
山﨑努の私の履歴書を読んで、見ることにした。 黒澤映画独特の緊張感。隙のないカメラワーク。三船敏郎の全身から立ち上る精力。クールな雰囲気をふりまく仲代達矢。 緊張感を保ったままラストシーンの三船敏郎が犯人役の山崎努に面会に行く場面で終わる。 山﨑努、いかにもヘタだがやはり勢いがある。三船相手に一歩も退いていない。カメラテストの相手は黒澤監督じきじきに行ったそうだ。
atsutomuさんの感想
2018年12月9日
原案の「キングの身代金」はご都合主義で評価できなかったが、この映画は別物なのでよかった。要は他人の子の身代金という枠組みが必要だったのだろう。で、身代金を払った後は犯人を追い詰めるドラマとして面白かった。犯人と権藤とが何の関わりもないのもよい。これが何かの因縁があったり、犯人に格差などを語らせたら、映画を壊してしまったと思う。