最後のトリック (河出文庫) [Kindle]

著者 :
  • 河出書房新社
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感想・レビュー・書評

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  • 誰がが言った。
    期待とは勝手にして、勝手に裏切られるもんさ。

  • 作中の、超心理学にまつわる小話が意外と面白かった。

    でも、それと、メインの話との関連が弱いかな。

    読者が犯人…というトリックを、

    なんとか成立させようとするとこうなるのね。

    実験的試みとしては大いに評価されて良いと思うけど、

    純粋にミステリとしては、どうかな…

    スッキリ騙された感もないし…

    なるほど感は…ある意味あるけど。

    全体的にとても読みやすい文章だったので、

    それだけに、なんか残念。

  • 本格ミステリー(推理小説)の、意外な犯人と分類される最終型として読者が犯人というとんでもない、不可能と思われることに挑戦した作品。

    主人公の職業は作家で、そのもとへ手紙が送られてくる。内容は「読者が犯人になるトリックを思いついたので、そのアイデアを買ってくれ」というものだった。

    手紙の送り主が殺人を犯し 警察が主人公のもとへやってくるあたりから物語は大きく動き出し、この究極のトリックの舞台が整っていく。


    解説にもあったのだが、読者が犯人になるトリックはいいのだが、動機が全くなく、たまたま犯人になってしまっている感があり、これを犯人とするのには無理がありすぎる気がする。

    すべての物語の脇道が最終トリックへの説明や解説になっており、スキがなく流れも面白いのだが、上記のような不満があるのでこの評価になった。

  • 読者を犯人にするというキーワードに興味を持ち購入。確かに読者が犯人だった 笑。
    ただ、強引だった。

  • 2020年に読了していた一冊。「読者が犯人」というミステリ的には最後の難関をいかにしてネタにするかという難しさを説明しつつ、最後はまあ納得のオチ。
    でもそんな人いる??あり??という腑に落ちない部分もあり(笑)

  • この作品に対して期待が大きかった為か、読者が犯人という最後のクライマックスで面白さや驚きというものは全くといって良いほど感じられなかった。また、ストーリー性もあまり面白さを感じられず、残念な作品であった。

  • 高校生のビブリオバトルで紹介されてて、読者が犯人になるってどういうこと?!と思いワクワクしながら読んだけど、私は読み終わったあとに、わ!!なっちゃった〜!!っていう驚きよりも、そうくるのね。なるほどね。っていうなんとも言えない気分になったかな、、
    発想は面白いなって思ったけど正直手紙の部分だけ読めばトリックは成立するから無理に超能力の話とか読まなくてよかったじゃん!っていうのも思った

  • 発想は独創的だが、もう少し読了後の感じを良くして欲しい

  • 「読者が犯人」というミステリー界最後の不可能トリックのアイディアを、二億円で買ってほしい―スランプ中の作家のもとに、香坂誠一なる人物から届いた謎の手紙。不信感を拭えない作家に男は、これは「命と引き換えにしても惜しくない」ほどのものなのだと切々と訴えるのだが…ラストに驚愕必至!

  • 限定的でこの人にしか通用しないけど確かに読者が犯人になった。究極の犯人。

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著者プロフィール

1963年、山形県生まれ。2007年に『ウルチモ・トルッコ』で第36回メフィスト賞を受賞してデビュー。2011年に短篇「人間の尊厳と八〇〇メートル」で、第64回日本推理作家協会賞を受賞。2014年、『最後のトリック』(『ウルチモ・トルッコ』を改題)がベストセラーとなる。2015年刊『ミステリー・アリーナ』で同年の「本格ミステリ・ベスト10」第1位、「このミステリーがすごい!」6位、「週刊文春ミステリーベスト10」4位となる。

「2021年 『虚像のアラベスク』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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