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- / ISBN・EAN: 4532318409221
感想・レビュー・書評
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実際にあった大阪二餓死事件・苫小牧育児放棄死体遺棄事件を混ぜて作った作品。
現実よりも母親に多少の同情要素があるけれど、免罪符になることはない。
ずっと心が苦しくて、虐待されていても子どもは母親を心から信じていて、振り向いて欲しいと思っている様子が伺えて胸が痛む。
言葉を悪く言ってしまえば、胸糞悪い映画なのだが
これが現実に起こったことであること(しかもマイルドにしていてこのレベル)を考えると見ることに意味を見出せる。もし近くで異変を感じたら迷わず通報しなければと改めて痛感した。
どうして子どもを大事にできない人のところに子どもが宿ってしまうのだろう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
子役の演技が秀逸
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どちらかというと再現VTRとか、ドキュメンタリーに近いのかなーという感じ。
映画として面白かったら、もっとたくさんの人が観るだろうに…って残念に思います。 -
なぜかNetflixに薦められるがままに鑑賞。
わかってはいたけど、もちろん後味悪いわなぁ。 -
由希子(伊澤恵美子)は、夫と二人の子供と共に暮らしていたが、ある日、夫から一方的な別れを告げられ、子供二人とアパートで新生活を始める。毎日の長時間労働、資格試験、家事、子育てなどに追われながらも、必死に“良き母”であろうとする由希子。だが学歴も職歴もないシングルマザーは経済的困窮に陥り、次第に社会から孤立していく。なかなか泣き止まない子供や世話の焼ける子供や楽にならない暮らしから逃避するように、若い男性との情事に溺れる由起子。やがて悲劇的な結末に転がっていく。
2010年に起こった大阪2児餓死事件を元にした映画。
映画は、実際の事件の特殊性を省き、若い子供を愛しているシングルマザーが、楽にならない暮らしや育児に疲れ果てて、男遊びに逃避して子供を育児放棄して餓死させるまでを、ホームビデオで淡々と記録するように描いていて、生活のために昼夜問わず働く暮らしに疲れ果てていく由起子の憔悴していくところ、育児放棄された子供が飢えに苦しみ死に絶えていくところを緻密に描いていて、育児放棄やシングルマザーの貧困の蟻地獄のような苦しみが痛いほど伝わってくるヒューマンホラー映画。